ダンサー・イン・ザ・ダーク (2000) »掲示板

主人公は「納得」したのではないかと

2003/12/28 by 未登録ユーザ ストライカー

こんにちは、ストライカーと言います。
何やら議論が噴出しているようなので、
僭越ながらボクの意見を述べさせて頂きます。

出来る限りフラットな意見を心がけたつもりですが、
やはり「個人的感想」なので、
不快に思う文章があるかもしれませんがご容赦を。
また、それらをご指摘頂くと幸いです。

さて、ボクは『ダンサー・イン・ザ・ダーク』を観て、
とても素晴らしい映画だという感想を持ちました。

以下、感想が長くなって、
スレッドがそれだけでも邪魔になりそうでしたので、
以下、自己返信にて(笑)

 

  • 感想の本文

    2003/12/28 by 未登録ユーザストライカー

    演出面で言えば、現実世界の出来事は手持ちカメラの映像で、
    セルマの実際観ている世界の不安定さや
    観にくさを表現しているだろうという事。
    逆に、固定カメラでの妄想シーンは、
    セルマの幼い頃からの夢や理想が
    奇麗に形作られている事を示していると感じました。

    また、通常のミュージカル映画だと、
    話の途中でいきなり登場人物が唄い踊りだし、
    伝えたい事をダイレクトかつダイナミックに伝える事が出来、
    見栄えも良い反面、リアリティを損なうという要素も含んでいます。
    現実世界で話の途中にいきなり唄い踊りだす、
    そういう人はあまり居ないと思いますし(笑)

    しかしこの映画はミュージカルでもあるのに、
    そのシーンを「セルマの妄想」にする事によって、
    突然のミュージカルシーンという違和感に対しても、
    ちゃんとした(?)説明になっているのがいいですね。
    主人公の妄想なのだから唐突でもいい、という、
    そんな免罪符を得る事に成功していると思います。

    そしてその妄想シーンはセルマの願いや理想を
    観ている人達にじっくりと伝えると同時に、
    セルマの実際の厳しい生活との対比としても受け取れます。
    ミュージカルシーンが胸を締めつけるように素晴らしい程、
    現実に戻った時の落差にもまた胸が締めつけられました。
    それと、その妄想している時の失敗で仕事をクビになる、
    というストーリーの展開にも使われていますよね。

    セルマというキャラの作り込みもしっかりしていると感じました。
    心配してくれる友人の言葉にも大丈夫だからと返し、
    自分に好意を持ってくれている男性を受け入れる事もせず、
    時折妄想を膨らませつつも、息子の手術費のために
    爪に火を灯すようにしながらの生活にも耐えていく。
    ただ身体的に盲目寸前の女性というだけでなく、
    愚かなまでに真っすぐな、前しか見る事の出来ない、
    愚直で盲目的な性格をよりよく示している思います。

    ストーリーとしても確かに途中に何度も、
    何故ああしないのか、何故こうしないのか、
    と、セルマの行動にイラつく部分が多々あります。
    でも、彼女にはそれしか出来ないから、
    望むと望まざるとに関わらず、ただそうしているだけなんですよね。
    友人や男性の心配や好意を形として受け取らないのも、
    視力の事以外では、同じような立場、
    あまり裕福でない境遇である人達に負担をかけられない、
    そう思っているのだとボクは受け取りました。

    友人の警官とのイザコザに関しても、
    評判の良い(であろう)警官の言葉と、
    移民である自分の言葉と、周囲はどちらを信じるか、
    それが分かっていたからこそ、
    警察に訴えでるのではなく、直接返却を求めたのだと。
    それか、他の警官に訴え出る、という考え自体、
    セルマは思い付きもしなかったのかもしれませんね。
    「盗まれた>困る>悲しい>返して欲しい>直接言いに行く」
    と、やはり愚直に、ストレートに考えが繋がったとも思えます。

    また、友人だから信じたい、という気持ちもあったのでしょうか。
    少なくとも、セルマは最後まで「友人」との約束を守りましたよね。
    法廷で真実を話せば、信じる信じないは別として、
    警察も裏付けに動き、セルマの正当(?)防衛が判明したと思います。
    でも真実を話すという事はつまり、
    友人が妻の浪費に首が回らず困っていた事も知られてしまいます。
    秘密にしてくれという約束を破る事になりますよね。
    だからセルマは、頑として黙秘したのではないでしょうか。
    勿論、それも愚かだと言ってしまえばそれまでです。
    でも彼女はただ愚かなだけでなく、真っ直ぐな性格でもあったんです。
    先程にも言った「愚直」な性格ですね。
    自分を裏切った人だとしても、自分は友人と認めたのだから、
    そして約束を交わしたのだから、何があっても破るわけにはいかない、と。
    彼女が住む場所や息子へのプレゼントの自転車を貰ったのも、
    間違いなく彼なのですから、恩に感じていたのは確かだと思います。

    少し話が逸れます。
    なぜ好意を持ってくれている男性は拒否して、
    警官の好意は受けたかという疑問も出てくるかもしれませんが、
    裕福(だと思っていた)な人に援助してもらうのならいいか、
    という部分がセルマにあったのかもしれません。
    それか、ただ描かれていないだけで、
    将来なんらかの形で恩を返す約束をしていたのかもしれませんね。
    最低限の衣食住も必要だったというのもあるとも思いますし、
    援助を受ける前に友人になっていたから、というのもあるでしょうか。
    好意を持ってくれている男性はまだ友人にもなっていなかったので、
    セルマとしては好意を受け取るわけにはいかなかったのかも。

    それとセルマと息子の視力に関してなのですが、
    仕事を終えたあとのセルマはほとんど見えていない感じでした。
    かなりの末期まで症状が進行していたのでしょうね。
    そしてそれが遺伝なのなら、息子も同じ年齢くらいまでは、
    なんとかだましだましでも目が見えていたのかも知れませんし、
    手術をそこまで急ぐ必要は無かったという見方も出来ますが、
    やはり手術というのは出来る限り早めの方が成功率が高いでしょうし、
    医者に「今日手術すれば100%完治するけど、明日になると90%」
    と言われれば、親としてはどうあっても今日中に受けさせると思います。
    ※(劇中にそういう場面があるのではなく、あくまで例えです)
    セルマ自身は手術しても完治しない程に進行していたのなら、
    尚のこと息子には同じようになって欲しくないと願うでしょうし、
    もしかしたら息子はセルマ以上に病状の発症・進行が早かったので、
    セルマは出来る限り早く手術を受けさせたかったのかもしれませんね。

    あ、もしかしたら、なんとか手術成功率の高い間に
    手術費が捻出できそうな矢先の事件だったので、
    セルマのショックもより大きかったのかも、とも考えられますね。

    話に戻ります。
    ラストに賛否両論あるようなのですが、
    ボクはとても納得して映画館を去る事が出来ました。
    何故なら、セルマも「納得」していたからです。
    セルマだって人間です、死ぬのはイヤでしょう。
    でもそれ以上に息子の目が見えなくなる事を恐れた。
    だから手術費を弁護士を雇うために使おうとする友人に、
    とても取り乱して、やめてくれ、と言います。
    愛とはつまりエゴでもあると思うのです。
    遺伝で目の病気になる事が分かっていても産んだセルマ。
    これはエゴでしょう。
    自分が死刑になっても息子に手術させるというセルマ。
    これもエゴでしょう。
    でも、エゴだけだと思えないのも確かです。

    セルマは聖女でもなければ慈母でもない、
    ただただ、「人間」なんですよね。
    子を守りたい、愛する人を守りたい。
    自分が犠牲にならなければ守れないなら、
    喜んで、とは言わないけど、納得して死んでみせよう、と。
    自己犠牲精神に酔う酔わないではなく、
    ただ愛しているから、エゴだとしても守り抜く。
    息子は手術を受けられる。
    最後にして最大の気掛かりが解消された。
    だから彼女は笑って唄って死ねたのだと思います。
    現実世界で唄う事は、彼女にとっての夢でもあったわけですから。

    だから現実世界の描写であるにも関わらず、
    最初で最後の固定カメラでのシーン。
    彼女の夢と理想が現実になった瞬間でもあったのでしょうね。
    だからボクは、何一つの不満もなく、納得できました。
    ハッピーエンドかバッドエンドかではなく、
    あれこそが、彼女にとってのトゥルーエンドなんだと思って。

    感性は人それぞれなので、この映画を受け入れられる人も居れば、
    まったくもって受け入れられない人も居ると思います。
    でも、どちらにしても「何か」を感じる事の出来る映画だとも思います。
    愛について考えたり、死刑制度の是非を考えたりするのもその一つですね。
    人によっては嫌いな映画なのかも知れない。
    でもきっと何かを得る事の出来る素晴らしい映画だと思います。
    出来る限りたくさんの人に見てもらいたいので、
    ボクは友人知人に広くこの映画をオススメしています。
    「ものすごく暗いんだけど」と注釈してからにしていますけどね(笑)

    と、こんな所なのですけど、皆さんはいかがでしょうか?
    ご感想を聞かせて頂けると嬉しいです。

  • 「死んで救われる・夢が叶う」ということが受け入れられないのです。

    2003/12/31 by 未登録ユーザみりん

    >セルマのショックもより大きかったのかも、とも考えられますね。
    ここまでは……解説…ですよね。
    (貴方個人のご解釈と分かっていますが、
    ある意味、制作者サイドに立った解釈の仕方ですが。
    制作者サイドに立った解釈とすれば、十分正しいと思います。)

    貴方が長く書いてくれましたが、
    みんな、そこらへんはわかっていると思います。
    もっと、長文で、もっと詳しい解説を載せているサイトもあるので。
    セルマの心理、セルマの出身国、
    アメリカの移民者、死刑法制度事情とかまで。
    制作国デンマークのことも。
    それらを全て含めた上の批評サイトが存在するのです。
    プロの評論家さんたちが、こぞってやってくれています。

    この映画がヤダなあ…と思っている人達は、
    セルマの愚直な性格をわかっていながら、
    「納得行かない」と言っているのですよね。

    >何故なら、セルマも「納得」していたからです。
    ここで、肯定派と否定派が真っ二つに分かれてしまうところなんですよね。
    〇主人公がいいと言って(思って)いるんだから、いいじゃないか、
    〇主人公がいいと言って(思って)いても、よくない。

    特に「良くない」、と言っている、私や友人は、
    残酷なラストに耐えられないのですよ。
    死によって夢を叶えるしかないというラストに。
    なんか…周囲の非正義・理不尽さに負けてしまったようでね。
    (確かに、本人の命をどう使おうと、本人の勝手なんですけどね。)

    本人が望んでいるからいい、
    となってしまうと…

    『自分に保険金かけて、貧しい家族のために自殺
    っていうのも、いいこと。納得できる。』

    ということになってしまうんですよ。(私の解釈で。)
    本人が望んで、納得して自分に対して行っている
    行為ですからね。
    映画内で、セルマのとった行動は、
    結局、自殺行為とイコールですからね。

    もし、あなたの家族がせっぱつまった状況で、
    近日中に、即金が要る。
    そんな状況であった…として…
    貴方のお母様、お父様でもいい、
    ご家族がそういうこと(保険金をかけ自殺)をされたら、
    納得しますか?
    貴方を救うためなのです。

    「セルマの行動が納得行く」、
    という方は、
    理論上、この件に関しても納得することは可能、ということになる。

    例えば、こんな例も言える。
    A君という子がいた。
    彼は、こう思った。
    『自分はすごいイジメに遭っている。
    耐えられない。
    “自分”を救うには、こんな世界・社会とおさらばすること。』
    そして、自殺。

    これも、貴方の理論だと、「納得いく」、
    ということになります。
    自殺に遭わなくなったのは事実ですから。
    ある意味、救われたのです。

    このA君というのが、
    「両親にイジメに遭っているということを言ったら、
    親に心配させるから言えない」、
    「転校なんて思いつかなかった」
    そんな、「愚直なタイプ」だったという前提です。

    ストライカーさん、私の意見に対してどう思われますか?
    「セルマは、物語の人物であって、
    現実の話じゃない。だから、“この映画の場合は”いいんだ」
    っていうことにしますか?

    私は、セルマの物語を見て、
    そうわりきれないのですよ。

    私は、「死んで救われる・夢が叶う」という行為が受け入れられない。
    しかも、肯定派が「セルマは納得している」
    と言っている行為にしても、
    大好きな歌を歌うことによって、
    現実逃避して、恐怖を消しているだけにしか見えない。
    ある意味、「麻薬でもやって、正気を消し、
    死の恐怖を消している」のと同じ行為に見える。
    (現に、過去の歴史に、そういうことが実際あった。)
    だから、彼女の行動が、
    まともな状態で出した判断力から出た行動とも思えない。
    「ああするしかなかっただけ」、
    ということにしか見えない。

    以上の意見、私は、前にもこちらに書き込んでいるのですけど、
    なかなか私の納得のいく返答が帰ってこないのです。
    (過去に一人の方から、
    「のうのうと生きるくらいなら、死んで正解」
    というような回答が帰ってきましたが。残念ながら、
    あまり納得できるものではありませんでした。)

    ストライカーだったら、どう考えますか?
    ストライカーさんのようないい人だったら、
    私の言う事、イヤミとか受け取らず、
    まっすぐに返してくれるような気がする。

    ご返答、どうか、よろしくお願いします。

  • Re: 主人公は「納得」したのではないかと

    2004/01/03 by 未登録ユーザストライカー

    こんにちは、みりんさん。
    初めまして、ストライカーと申します。
    以後お見知り置きの程、宜しくお願いいたします。

    >ここまでは……解説…ですよね。

    はい、ボクが何故「素晴らしい」という感想を持ったか、
    という事に対しての逐一の解説ですね。
    ただ「面白かった」「良かった」とかだけの感想だと、
    何がどう良かったのか、という事になるのではないかと思いまして。
    勿論、他の方がそういう書き込み方をされてもいいのですが、
    ボクは解説を交えながらでないと気が済まないタチなものですから。

    >貴方が長く書いてくれましたが、
    (中略)
    >プロの評論家さんたちが、こぞってやってくれています。

    確かにこの映画について少し調べるなりすれば、
    批評サイトや評論家さんのコメントを見付けられると思います。
    でも、それはあくまで何らかの形で興味を持っている人ですよね。
    この映画を見てあまり感想を得なかった人や、
    ネタバレなのに映画より先に読んでしまった人(笑)などが、
    ここを見ていらっしゃるかもしれませんので、
    そういう方が偶然に偶然が重なってボクの感想を読んで、
    興味を持って下さればいいな、と思って書かせて頂きました。
    今現在ディスカッションされているみりんさん達にしてみれば
    今更な書き込みになってしまったようで申し訳ありません。
    ただ、ボクはそういったサイトをほとんど目を通していませんので、
    他の人の感想を丸写ししたというわけではありません。
    あくまでボク個人の感想ですので、その辺りだけはご理解頂けると幸いです。

    >『自分に保険金かけて、貧しい家族のために自殺
    >っていうのも、いいこと。納得できる。』

    良いか悪いかは別として、納得はできます。
    他にどうしようもない、あるいは、
    他にどうしようもないと本人が思い込んでいたのなら。
    家族を救うためなら致し方の無い部分もあったと思います。

    後々考えれば「もっとああしていれば」とか、
    周囲の人からすれば「もっとああできるだろう」
    という事も言えるとは思いますが、
    それはその時の状況を俯瞰で見る事が出来るからそう言えるだけで、
    実際問題、その時の渦中に居れば切羽詰まるというのも仕方ないと思います。
    極端な話、火事に遭った人が別段大切でもない物を持って逃げたとして、
    それを責めたりしても仕方のない事だと思うのです。
    突然の事に焦って考えが及ばなかった、という事でしょうから。
    勿論、セルマの身に降りかかった事は一分一秒を急がなければならない、
    という程に切羽詰まった火急の事態では無かったかもしれませんけれど。

    >『自分はすごいイジメに遭っている。
    >耐えられない。
    >“自分”を救うには、こんな世界・社会とおさらばすること。』
    >そして、自殺。

    保険金自殺なら家族を金銭面で救って自分は精神的に救われて死、
    イジメを苦にして自殺なら自分が逃げるだけ自分を救うだけの死。
    広義で語れば両者ともに己のエゴで死を選んだだけかもしれませんが、
    ボクから見れば前者と後者の行動にはかなりの隔たりがあります。
    後者はどう考えても苦痛回避のために卑怯な逃げに出ただけですから。
    誰かのために死ぬ事と、自分のために死ぬ事は圧倒的な違いがあると思います。
    (と言っても、それすらも「自殺者が納得した」のなら、ボクも納得します)

    >「セルマは、物語の人物であって、
    >現実の話じゃない。だから、“この映画の場合は”いいんだ」
    >っていうことにしますか?

    現実であったとしても納得したと思います。
    勿論、状況の全てを把握する事が出来ていれば、ですけどね。
    事件を報じるニュース等を見てただ「結果」だけを知る程度なら、
    「なぜああしなかったのだろう?」という疑問を覚えるでしょうね。
    映画や小説のように俯瞰で全ての状況を知る事は、
    現実の事件ではまず不可能でしょうから。

    >私は、「死んで救われる・夢が叶う」という行為が受け入れられない。
    (中略)
    >「ああするしかなかっただけ」、
    >ということにしか見えない。

    そうですね、ああするしかなかっただけだと思います。
    そして、ああするしかなかったのなら、
    観客であるボクとしては納得せざるを得なかったという。
    かと言って、ボクは他の、いわゆる「肯定派」さん達のように、
    感動したとかそういう事は一切ありません。
    諸手を上げて祝福するような結末でないのは確かですから。
    あくまで「納得」しただけで、「感動」まではいっていませんね。
    敢えて言うなら「感心」といった所でしょうか。

    >大好きな歌を歌うことによって、
    >現実逃避して、恐怖を消しているだけにしか見えない。

    ボクは、唄う事によって恐怖や迷いが消えたのではなく、
    息子が手術できるという事実に安心したから唄ったのだと思いました。
    監獄の中で唄う段階では現実逃避に当て嵌まると思いますが、
    ラストシーンでの唄は逃避ではなかったのではないでしょうか。
    不安も恐怖も消え去って、極端に言えば「悟り」を開いた状態とでも言いますか。
    後顧の憂いが全て無くなったのだから、「ああ良かった」と思ったのでしょう。
    生も死も苦痛も恐怖も、他に何もない、ただ「良かった」と。
    それを逃避と言ってしまえばそれだけかもしれませんけど、
    ただ、ネガティブに逃げるために唄う事と、
    現実を受け入れ、祝福の唄を、賛歌を唄う事は別物だとも思うのです。

    >私の言う事、イヤミとか受け取らず、
    >まっすぐに返してくれるような気がする。

    うおお、ここまで書いておいてナンですが、
    まだまだ完全にお答えできるよう程に考えがまとまっていないような〜。
    でも、あまりにお待たせするのもナンですので、
    取り合えずではありますが、現段階で思った事を書いてみました。
    またご意見下されば幸いです。
    都合の悪い事をはぐらかしたつもりはありませんが、
    みりんさんのお聞きしたい事にちゃんとお答えできていないといけませんので。

    みりんさんとは勿論、これを読んだ他の方とも、
    議論していって、突き詰めていければいいですね。
    勿論、全員が同じ意見になろう、というわけではなく、
    お互いがお互いの意見を持ちつつ、
    相手の主張・意見をも認め、高めあっていければ、と。
    そうやってディスカッションしていけば、
    お互いに何か他に得るものが出てくるかもしれませんしね。
    それに、ここは元々そういう紳士淑女の社交場であると思いますので(笑)

    例えばみなさんは、どの段階でセルマはどうするべきだったか、
    どう思っていらっしゃるのか再度お聞きしたいです。
    ボクとしては、どの段階でも、もし自分がセルマだとしても、
    同じような行動に出たのではないかと思うのですけれど。

  • みそでんがくさん

    2004/01/17 by 未登録ユーザぽん

    あー、今、この映画、テレビでやったんですねえ。
    ちろって、昔のスレッドみていて、みなさんレスつけてないんだけど、「みそでんがく」さんの批評、それはそれは素晴らしいですよ。僕もこの映画のこと、すっかり忘れてて、思い出させてくださいました。
    「みそでんがく」さんの批評では、死が永遠に人間の魂を葬りさるものではなく、むしろ死によっても葬り去れない永遠性を書いていて、そこが救いか、との結論を書いておられます。

    そうそう、僕もすっかりこの映画忘れてて、みなさんと同じで不快で、見てる最中ずーっと、「監督は何がいいたいんだ、いいたいんだ」ってぐるぐる考えていたことを思い出しました。

    どなたか、デンマークが死刑について反対しているということを書いておられましたが、デンマークはキルケゴール、アンデルセンの国でした。言うまでもなく実存哲学発祥の地。

    ふかーい、宗教的なテーマが織り込まれていて、現実の生は、死によっていったん潰えるけれども、
    魂は永遠である。というキリスト教のメインテーマを言うがためだけに、この映画を逆算的につくったんだなあ。と結論に至ったことを「みそでんがく」さんの素晴らしい文で思い出しました。6月くらいの投稿だからチェックされたら?

    いや、感動したはしたんですけど、このテーマをいうために、このような痛い脚本にしなければならないのかなあ。と正直思ったのでしたが、作風なんでしょうね。

    これ以来、ビョーグのコンサートのテレビ目にしたり、唄がかかったりするたびに、ざらざらした監督の思惑を思い出し、なーんか、冷静にビョーグの唄が聴けなくなってしまったのでした。

    あ、だから死刑になるのは必然だと思いました。僕はね、主人公が納得するかどうかではなくて、監督がつくった結論に強引にもってかないといけない。途中、筋がおかしいとか、裁判が変だとか、もうおかまいなし。きょーれつ強引。だって死なないといけないし、「肉体は魂の入れ物」にすぎないといけない、ってのをお客さんに見せないといけないから。

    と思いましたね。
    いやいや、イタイイタイ。

  • Re: 主人公は「納得」したのではないかと

    2004/02/08 by 未登録ユーザ工事

    はじめして。僕はこの映画をビデオ、DVDで3回ほど見ました。映画のストーリーがどうのではなくて、単に泣きたいとき、この映画のビョークの歌が聞きたいなと思ったときです。僕が見た映画で(少ないですが)一番「泣ける」映画だったことは間違いないです。
    ところで本題。
    主人公は「納得」したか?ですが、ストライカーさんもみりんさんも忘れてはいないでしょうが、劇中セルマは人を殺しているのです。ピストル撃ちまくり、金庫?で頭部ぶちまくりにです。正当防衛という見方もあるのかもしれませんが、息子の失明と人の命と天秤にかけた場合、客観的にみて、「目」より「命」の方がはるかに重いでしょう。
    (失明の方には大変申し訳ないですが)
    確かに銃を背中から突きつけられて、の正当防衛になるのかもしれませんが、、、、
    本題ずれますた、、
    僕が言いたいのは、セルマが「自分の手で人を殺してしまった」というこの大変重大な事を思った時、セルマにしても息子ジーンにしても、もしあのままセルマの命が救われ、将来一緒に暮らせるようになったならば、、、と考えてしまうのです。
    自分が「母親」だった場合、自分が「息子」だった場合。
    母親:息子の目の自由のために、訳アリとは言え生々しくも鈍器で頭部を殴り殺した、この手の感触。(ぞっ!)
    息子:母親は僕のこの目の為に人を殺した。その重荷は一生背負っていくだろう。この目はなんて罪深い目なのだろう。
    どっちにしても、「やりきれない」思いじゃありませんか?それこそ死ぬまで続くと思いませんか?ならば、セルマの死を持って、この「殺人事件」と「息子の失明回避」のふたつの物語は完結するのだと思います。
    観てる私もしぶしぶながら納得、主人公セルマも悲しいながら「納得」ということではないでせうか。
    最後に、みりんさんの言われている「自殺」うんぬんについてですが、僕の意見はストライカーさんにほぼ同意見です。しかし、この映画の終焉とその他「自殺」は決定的にもうひとり死亡者が出ている点で全く違う、議論のできない別物のように思われるのですが?

  • 監督の思惑は別として

    2004/05/23 by 未登録ユーザストライカー

    こんにちは、ぽんさん。
    初めまして、ストライカーと申します。
    以後お見知り置きの程、宜しくお願いいたします。

    おっしゃっておられる方の書き込みはもう無くなっているようです。
    少なくともボクは見付けられませんでした。
    探し方が甘かったのでしょうか…。

    そして申し訳在りません。
    ボクにはこの映画に宗教的な何かを感じ取る事が出来ませんでした。
    個人的に無神論者である事も影響しているかも知れませんが、
    セルマの「魂」という事には思いが馳せられなかったです。

    >主人公が納得するかどうかではなくて、
    >監督がつくった結論に強引にもってかないといけない。

    それは前提の段階での話ではないでしょうか。
    監督がこう思って(実際に言って)いるからこうなんだ、
    というのはそれ以上の掘り下げも拡がりも出来ないと思うのです。
    例えばホラー映画を見て「監督が怖がらせようと作ってるようだから怖かった」
    という意見では、どうにもおかしい感じがしないでしょうか。
    監督がこう思っているからこうなんだ、ではなく、
    (監督がどう思っていようと)こうではないか、というお話がしたいです。

  • 殺害の理由

    2004/05/23 by 未登録ユーザストライカー

    こんにちは、工事さん。
    初めまして、ストライカーと申します。
    以後お見知り置きの程、宜しくお願いいたします。

    セルマが友人である警官を殺害していますが、
    これは息子を助けるためではなく、その友人自身を助けるためではなかったでしょうか。
    盗んだ金を返す返さないの時点で殺害したのではなく、
    それが収束に向かっている時点で友人が「殺してくれ」(撃ってくれ?)と。

    あれは、セルマの攻撃によって身体的な致命傷を受けたからいっそ楽にしてくれ、ではなく、
    生き残ったとしても、お金が無い事によって妻が去っていくのは避けられないので、
    じゃあいっそここで殺して楽にしてくれないだろうか、という風に受け取りました。
    セルマの金を盗んでおきながらセルマにすがったのですね。
    絶望的な生より、その絶望を深々と感じる前の死を、と。

    セルマが彼に憎悪を抱いていたようには感じ取れませんでしたし。
    あくまで、返して欲しいかえしてほしいカエシテホシイ、という思いだけで。
    大切な友人だけど息子への愛情があるから返してくれと言いに行った。
    大切な友人だからこそ彼の望む死を友情をもって与えてあげた。
    そして大切な友人だからこそ裏切られた後でも彼の秘密を約束通り誰にも、
    例えそれで自分の裁判で不利になったとしても沈黙を通したのではないでしょうか。

    この映画の「肯定派」の方々はおおむねが「セルマの息子への愛情」
    を語っておられるのですが、ボクとしてはそれと同等くらいの「隣人への友情」
    も感じ取れる映画だったと思うのですけれど、どうでしょうか。

    あと、「やりきれない思い」は多かれ少なかれ誰にでもありますし、
    「生きていればこそ」という考えもあると思います。
    それに「やりきれない思い」は時と共に薄れるのではないかと。
    無論「しこり」として残ってしまう部分はあるでしょうけれど、
    だからといって、それで不幸であるというイコールにはならないのでは。
    息子が心底ネガティブな思考の持ち主ならば別ですが、
    息子と同じ立場ならむしろ「母が殺人を犯してまで守った視力」
    を精一杯駆使して必死で生きていくと、少なくともボクは考えます。

    >「自殺」うんぬんについてですが、
    (中略)
    >議論のできない別物のように思われるのですが?

    作品について語る上での例え話の範疇だと思います。

  • Re: 「死んで救われる・夢が叶う」ということが受け入れられないのです。

    2004/08/30 by 未登録ユーザsyoring

    横レス失礼。なるほど!と思ったもので、つい

    >ここで、肯定派と否定派が真っ二つに分かれてしまうところなんですよね。
    〇主人公がいいと言って(思って)いるんだから、いいじゃないか、
    〇主人公がいいと言って(思って)いても、よくない。

    >特に「良くない」、と言っている、私や友人は、
    残酷なラストに耐えられないのですよ。
    死によって夢を叶えるしかないというラストに。


    我々(特に平和な国での)の実生活においては、命をかけないと夢がかなわない、なんていう状況は、そうそう無いですよね(全くないワケでもないのでしょうが)。
    それでも、夢を叶えるのに、理不尽な苦しみに遭うことはあるでしょう。

    この映画は、「どんな過酷な状況にも、希望を持っていける。それが例え目前の死であっても。」というメッセージを我々に投げかけているんです。

    我々は、普通、みんな悩みを持っています。

    なぐさめられませんか?

  • Re: 主人公は「納得」したのではないかと

    2004/09/25 by 未登録ユーザ海犬

    こんにちは。私は否定派でも肯定派でもありません。素晴らしいとは思えませんが、駄作とも思えません。

    この監督の天晴れと思うトコはまっったく観客に媚びてないとこ。「グリーンマイル」っぽくする事もできたのに。

    今まで自分が見た映画で覚えていない物も沢山あるけど、この映画はときどき思い出しますね。見た直後はいーやな気分になったけど。

    感情移入してしまって、自分の家族だったらとか友人だったら・・とか思うと嫌な気持ちになりますね。とくにラスト女性(差別じゃないですよ)は生理的に嫌悪感あるんでしょう。でもこれは御伽噺ですよ、ありえない。

    所でグリーンマイルはどう思うわれたのでしょうか、否定派の方は。やっぱり死=幸福、救済なんてダメですか?

  • 自分にレスです

    2004/09/25 by 未登録ユーザ海犬

    この映画の否定派は女性であると、決め付けるかのような表現をした事をお詫びと訂正致します。
    (ご指摘を受けるまえに)

返信を投稿

名前 ※ニックネーム可
メール ※表示されません
見だし
内容
※個人・作品に対する誹謗中傷はご遠慮下さい。
※レビューはレビュー投稿フォーム
ネタバレ? ネタバレ無し ネタバレあり
オプション この作品のお知らせメールを受け取る(返信をお届けします)
 

掲載情報の著作権は提供元企業などに帰属します。
Copyright©2008 USEN GROUP All Rights Reserved.

ユーザログイン

Mail
Pass


この映画のファン

  • no-name-song
  • たみる
  • w×6
  • もぐ
  • NextBlue
  • kud
  • キーチ
  • 星空のマリオネット
  • aiwa
  • anya
  • ::りえぽん::
  • orangutan1982
  • maiiam
  • ゴウ
  • magicalhat

 

ユーザ登録をするとこの映画のファンに加わることができます

関連動画クリップ

動画未投稿です

動画を投稿する

関連DVD

ダンサー・イン・ザ・ダーク

  • 定価:2981円(税込)
  • 価格:2682円(税込)
  • OFF:299円(10%)

ダンサー・イン・ザ・ダーク

  • 定価:6090円(税込)
  • 価格:5481円(税込)
  • OFF:609円(10%)

ダンサー・イン・ザ・ダーク 2枚組

  • 定価:2981円(税込)
  • 価格:2342円(税込)
  • OFF:639円(21%)

携帯で見る

qrcode

満足度データ

100点
105人(20%) 
90点
69人(13%) 
80点
57人(11%) 
70点
55人(10%) 
60点
35人(6%) 
50点
36人(7%) 
40点
24人(4%) 
30点
25人(4%) 
20点
25人(4%) 
10点
44人(8%) 
0点
39人(7%) 
採点者数
514人
満足度平均
62
ファン
24人
観たい人
54人

 

満足度ランキング

満足度 投稿数 観たい ファン 全作品