蝋人形の館 (2005)
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予想以上の面白さ/★★★★
2005/11/15
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最大素数
*ネタばれ満載です。ネタばれ有りの質問/議論板ではありますが特にことわっておきます。
カーリー(E・カスバート)の恋人ウェイド(J・パダレッキ)が犯人の手におち、殺されることが確定するに及んで俄然面白くなりました!
後追いで考えるに、ウェイドが殺されるまで、無意識にこの手の映画にありがちな展開を想定し、こりは失敗したかもと思いかけていたのが見事に裏切られての刮目!であったのでした。
実のところ、キャンプのシーンまでで犠牲者達のプロフィールと相関関係が明らかになり、この構成ならば最後は双子の兄ニック(C・M・マーレイ)の命賭けの活躍でカーリー&ウェイドのペアが生き残り「犠牲になってくれた兄さんの為にも私達シアワセにならなくちゃね」的てめーらだけいい気になってんじゃねーぞ糞ハリウッド定番お気楽愛一番映画めっ!なわけだなあと萎え気分になってしまっていました。
がっ。おおっ。これはこれは。なんとも嬉し頼もし想定外の展開、これで先の展開に興味津々。
そしてそして。最後に「無傷」で生還したのはなんとなんとヒロインでは無くそのお兄ちゃん!なのですからわたしはすっかり嬉しくなってしまいました。好みから言えば、全員殺されてしまって欲しいのですが、これはこれで大変ヨロシ(^^)。
と書きましたが。
見終えて掲示板を見回せば、定番とかお約束、ありきたりなどの指摘が結構あり、「想定外の展開」などという見解は少数派(独断?笑)のようですね。一方、本作が恐怖映画初体験の方は「想定」そのものが無いのですから「外の展開」などと楽しめるわけはなく、どうもわたし程度にハンパにホラーを観ている人に最適の「展開」と言わねばならないようです。
さて。
恐怖映画、ということは知っていたのですが、題名から「恐怖」の内容は“不気味さ・気味悪さ”系のように思っていたので、それが“痛いよ痛いよ”系だったことは嬉しい誤算でした。
その「痛さ」の演出が素晴らしいですねえ!
はさみでアキレス腱ちょっきん、切るシーンそのものは映像にはなっていないのに足首あたりがヒヤリとし、思わずちょっと脚を浮かせ気味にしてしまいました。
指先ちょっきんも同じ(笑)。ペンチで切り取るところは巧妙に隠されているのに、ひーん痛いよ痛いよ!やっぱり思わず拳を握りしめてしまいましたがね。
これらのシーンが、ドールトン(J・エイブラハムズ)の首ちょっきんより「痛い」のはやはり「慣れ」の問題なのかしらん。手足の切り傷は深浅いろいろ経験があって(つい先日も小指の先にペティがスッと入って爪で止まった)「痛さ」を実感してしまうわけですが、首は切られたことが無いのでピンとこないということなのか、斬首は映画でさんざん観ているけれど、手足を切られる痛さの描写は(ほとんど)お目にかかっていなかったことによるのか、その両方なのか、ちと考えてしまいました。
蝋で固められたウェイドの顔の皮膚剥がしはビミョー。赤い肉が見えたのは痛そうなのですが、実のところ最近見たゾンビ映画での似たような顔作りのおねいちゃんを思い出してしまい、さしたる想いはわきませんでした。
ペイジの死に様は圧巻!とは言え、あそこまでやられると痛いも恐いもありません。あちゃー、よーやるわ、と思わず笑ってしまいました。上に述べた各シーンとは明らかに異質のトーンです。勘違いセレブねーちゃんパリス・ヒルトンが悪ノリ全開アイディアをゴリ押ししたに違いありません。
そんななかで、ブレイク(R・リチャード)だけは殺されるシーンがありません。
唯一の黒人ということでの逆差別?
くろんぼ刺激するとマズイかんな、というような気持ちがあったのなら黒人は外せばよかったのにネ。ドールトンあたりに「今日はイロモノが混じんなくて気分イイぜ」とでも言わせて、めちゃくちゃ酷い殺され方でさんざん苦しんで死ぬ、みたいなことにしてせいぜい媚びれば良かったろーがなあ。
ラストの派手な炎上シーンも良かった。いやあホントに「熱」を感じてしまいました(そう言えば『魔界転生(1981)』も熱かったっけ)。
単に炎の描写だけでなく、(熔解する蝋という)その熱がもたらした結果の描写が主であったことがその理由でしょう。観ていて、途中からこれって正しい題名は『蝋人形の町』じゃないのと思っていたのですが、このクライマックスで「館」に納得しました。
こういう効果も新鮮で楽しめました(あ。これも“ありきたり”だったりして・笑)。
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