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議論 感情移入が難しい映画では? ネタバレ

2006/08/26 by 未登録ユーザ torara

トランスアメリカ

公式サイトにも書かれているのでつい読んでしまい、また読んだからこそ興味を抱いて映画を見に行ったのですが、主人公を演じている役者が女性だと知らずに見に行けばよかったなというのが映画を見ての最初の感想でした。自分には“女性になる手術を受けようとしている男性”が女性にしか見えず、感情移入できませんでした。コミカルなところも設定の範囲内で意外性がなく笑えませんでした。一緒に見に行った人は演じているのは男優だと思っていて、映画を見た後実は女優だと知って大いに驚き、映画に対する評価も高かったです。自分としては、“女性になる手術を受けようとしている男性”はやはり男に演じてもらった方がリアリティが出て感情移入しやすかったなというのが正直なところです。それか公式サイト等で俳優を紹介せず謎にしておくとか。

また17年間自分をほったらかしにした父親を息子(こちらも子供に見えなかったけど)が探しに行くという設定も、どうだったかなあと思います。自分なら、どんなやつなのか好奇心は抱くかもしれないけど、感情的には恨みこそすれ一緒に暮らしたいなどとは思わないな、と思って、そういうそぶりを見せない息子役に感情移入できませんでした。

更に、話の出だしのところで、主人公の男性(女性?)が、ほったらかしにしてきた自分の息子の存在を知ったとき、ほったらかしにして悪かったという気持ちをもっと抱くべきなのに、自分の性同一性障害のことで頭がいっぱいであまり罪悪感を抱いた様子も見せず邪魔者扱いしてるにも関わらず、そういったところを追求することなく、コミカルな方向に話を持っていくのははいかがなものか、などと思ってしまって、感情移入するきっかけを逸してしまった感じもあります。

レストランのシーンなどで、みかけの性にこだわらず本当の自分を見てくれと実の母親に訴えるところでは少し感動したのですが、頭の中の冷めたところから、性別とか見かけに一番こだわってるのはおめーじゃねーかっていうようなツッコミの声が浮かんできて、感動しきれませんでした。

要は、この映画の設定、話の展開、どちらにも自分は共感できず、入り込めませんでした。自分だったら、主人公はなにかにつけ自分の性同一性障害のことを持ちだして被害者づらする自分勝手などうしようもない人物だったのに、17年ぶりに息子に会ったことをきっかけに、だんだん自分の性同一性障害のことだけでなく、まわりの人のことも考えられ、性別を超えた文字通りのトランスジェンダーな人に変化していく、なんていう話にしたのに、なんて思いました。

 

  • Re: 感情移入が難しい映画では?

    2006/08/26 by 未登録ユーザヴィンテージ

    女優が演じるとか、男優が演じるではなく、そうだと思ってみていまっている自分の目を疑うべきだな。

    俳優、フェリシティ・ハフマンが演じているのである。
    自分なら、トランスジェンダーになる話にした、とか書いているが、その目では、無理だろうなぁ。

    実際、男優が演じていたならば、ただ上手いで終わっていかもしれない。前時代的でもある。
    女優が演じる事で、見ている側に、一つの違和感が生まれているわけだ。知っていても知らなくても。
    現代的な境界線を超える状況を作り出せているのに。
    実際に、あのナニがとれるしな。

    今、君の中に起きているがっかりこそ、この映画で描かれてた者達が味わっている感覚だ。

  • Re: 感情移入が難しい映画では?

    2006/09/11 by 未登録ユーザはちな

    私もヴィンテージさんに同感です。
    主人公を女優が演じていたからこそ、この役は生きてきたんだと思いますよ。
    私の友達にも性同一障害の男性がいるのですが、彼は女の私がビックリするほど女らしいんです。日本でコミカルに描かれている、いわいるオカマとは全く違います。だから、少し女っぽい顔立ちの男優がこの役を演じるより、女性であることがどういうことなのかを分かっている女優が演じた方がよっぽどリアルだと思いました。

    それに、話の内容もそうです。
    主人公は実際に「女」だと思い込んで生活しています。彼はゲイですよね。なので、まさか自分に子供がいる(できる)とは、夢にも思っていなかったと思うんです。自分の息子である少年は、会ったことのない存在。だから、見たこともない息子に罪悪感なんて持てないし、会った後も、大きく育った青年が自分の息子だという実感なんて沸かないと思うんです。
    その状況で、主人公が取った行動(息子が元気でやっているならそれでいい。自分は手術をしなければならないから、その子にはかまっていられない)はそんなにおかしくないと思いますよ?むしろ、現実的です。

    この映画は、性格の悪いキャラクターが後半になってすっかりいい人に変わる、というような簡単なストーリーではないので、人間味があって感動できると思います。人にはそれぞれ生き方があって、その中でお互いを見出して、自分の道を生きていく。それでいいんじゃないでしょうか?

    主人公のとこをわがままだ、という見方しか出来ない時点で、この映画はあなたには難しかったんだなぁと思いますが。

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