明日の記憶 (2005)
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堤監督作品では今年一番かな
2006/08/23
by
dante
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広告代理店に勤める佐伯雅行(渡辺謙)は、今年50歳になる。ありふれてはいるが穏やかな幸せに満ちていた。そんな彼を突然襲う〈若年性アルツハイマー病〉。
「どうして俺がこんな目に……なんで、俺なんだ!!」。こぼれ落ちる記憶を必死に繋ぎ止めようとあらゆる事柄をメモに取り、闘い始める佐伯。毎日会社で会う仕事仲間の顔が、通い慣れた取引先の場所が……思い出せない……知っているはずの街が、突然”見知らぬ風景“に変わっていく。
夫を懸命に受け止め、慈しみ、いたわる妻(樋口可奈子)。彼女は共に病と闘い、来るべき時が来るまで彼の妻であり続けようと心に決める。
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「トリック」「サイレン」の堤幸彦監督作品。まったく何の情報も持たずに、ただ「泣けるらしい」という前評判のみで鑑賞に。
なので本編を見始めるまでこれが堤作品とは思わなかった。そして内容もかなり良かった。
今年は「サイレン」で痛い思いをさせられたので溜飲が下がる心地。
ストーリーは上記の通り、ある一組の夫婦の話。なんて事無い日常が段々と崩れていく様、病名を告知された時の心情、病気と向かい合っていくと決めた姿勢が描かれてます。
演じる渡辺謙はさすがの演技力。
ハリウッドもいいですが、この方はこういう邦画に出ていった方がいいと思います。少なくとも日本では「バットマン ビギンズ」のような起用のされ方はないでしょう。
妻を演じるのは樋口可奈子。
正直この人の演技はあまり好きではなかった。
特に「キャシャーン」。
今も女優として好きかと聞かれれば何とも言えないが、演技が上手いのは認めなければいけないかな。それにちょうどこのくらいの年代の妻を演じられる女優は少なそう。適当だと思う。
脇に出ている俳優も有名な方ばかり。
坂口憲二・袴田吉彦・田辺誠一・吹石一恵・水川あさみ・及川光博・木梨憲武・香川照之・大滝秀治・・・・・
有名な人ばかり出せば良い作品というわけではないけれど、安定した演技が観れるのは確か。
明るい雰囲気も漂うのでそんなに悲観的な感じはしない。
それでも今まで頭にあったことが段々と消えていく様子は観ていて残酷だし、何とも言えない喪失感がある。特に前半でバリバリに働いている主人公が描かれているのでなおさらその対比が・・。
妻に、娘に、周りの人に支えられ、絶望に打ちひしがれながらそれでも生きていく。悲しさと共に希望も与えてくれる作品。人は一人では生きていけない。支え合って行かなければ・・。
多少周りの人々が良い人すぎる人ばかりな感じがして美化されてる感じがしましたが、そこは映画ですw
ストーリーの結末はどうするのかと思ってましたが、あれで良かったと思います。ていうかあぁするしか。まだこの夫婦の人生も終わったわけではない。きっと彼ら今も頑張って生きているのでしょう。
久々に傑作と思える邦画を観ました。
是非大切な人と一緒にご鑑賞ください。
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