ゲド戦記 (2006)
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寄り切り相撲を期待。
2006/07/01
by
焼きナス
監督は、最近の多数の露出で、「思った以上の出来だ」と言っていたのに、初号試写を見て、あっけなく、「いったい自分は何を作ったんだろう?と思わざるえません。」と書いています(ジブリHPの6月29日付けの監督日誌)。
私は、これを読んで、例えば、宮崎駿監督等、世間の多くの名のある作り手も、自作については、結構これと似たようなこころもちだったのではないか、しかし、それをここまで率直に述べる人はあまりいないだけなのではないか、という推測に駈られました。
以前、予告を見たときには、本作について、何かうまくまとまり過ぎて、かつ、よそよそしく、覇気に欠ける印象を持ちました。
しかし、上記のコメントを吐露する監督の人間性にふれたような気がして、逆に作品としっかり向き合っている印象、例えるなら、がっぷり四つに組んで寄り切った作品なのかな?、という期待を持ちました。
私にとって「寄り切り」は、以前、特に交渉ごとの多い仕事を担当したとき、最も心に残った心境です。決して、投げて打ち負かそうとするのではなく、寄り切り相撲をするように、粘り強く、そして相手も自分も倒れずに立っていることが重要です。
本作は、そんなしっかりした魅力がある作品になっている予感がします。
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