アヒルと鴨のコインロッカー (2007)
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「シャローンの猫」のお話
2008/03/23
by
名画座の怪人
シャローンはレンガ色のアパートの5階に恋人のマーロンと住んでいる。シャローンは部屋の窓から外を見下ろすのが好きで、いつも其処からマーロンが帰ってくるのを見ていた。
ある雨の日、シャローンが窓から顔を出していると、下に子猫がいるのに気がついた。ずぶ濡れの子猫だ。シャローンはマーロンに言った。「あそこで濡れている子猫が欲しい。ここから見える、あの雨にぬれた可愛そうな子猫が」マーロンは仕事から帰ったばかりなのに直ぐに部屋をとび出した。そして猫を抱えて戻ってきた。びしょびしょの子猫をタオルで拭いてシャローンに渡した。ところがシャローンは怒ってこう言った。「私が欲しかったのは、ここから見た、あの雨に濡れていた可愛そうな子猫よ。今ここにいるのはあなたに抱えられた濡れてない子猫でしょう?それは私の欲しかったものじゃない。」
シャローンって我侭な女だな〜。マーロン可哀想。それでもシャローンに尽くすのがマーロンなんでしょうね。
では何故“彼”は唐突にこの話を椎名に聞かせたのか?
シャローンが欲しかったのは雨に濡れていた可愛そうな子猫であって、マーロンに救われてしまった可愛そうではなくなった子猫ではない。同じく“彼“が欲しいのは本屋を襲って手に入れた広辞苑であって、ただ金で買った広辞苑ではない。椎名に本屋を襲う意味を説明すると同時に“彼”自身の決意の再確認であったのだ、とシンプルに解釈しました。
あと“河崎”がこの話をボイスレコーダに吹き込むのはCD4を宣告された直後です。誰に聞かせたかったのでしょうね。ヒントは琴実の台詞にありそうです。
「もっと熱くなりなさいよ−車に轢かれそうな犬がいたら助けるとか。逃げた女がいたら地球の果てまで追いかけるとか。欲しくて高い本があったら本屋を襲ってでも手に入れるとか。」
主要な三人の人物それぞれにとって、本当に欲しかった「シャローンの猫」が何なのか考えながら見るのも楽しいかもしれません。
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Re: 「シャローンの猫」のお話
2008/10/06 by
はじめ1979> 主要な三人の人物それぞれにとって、本当に欲しかった「シャローンの猫」が何なのか考えながら見るのも楽しいかもしれません。
自分は「結果」ではなくて「真実」が欲しかったのではと思いました。
河崎は別れる前の自分を他の誰よりも一番愛してくれていた「琴実」の気持ち
ドルジは河崎、琴美に対する彼等から受けたものと2人が求めたもの
琴美はもしかしたら河崎に何かを求めていたのかもしれませんね。。。
それが発言からドルジにはあったのかもと。
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