アメリ (2001)
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応援歌
2002/07/28
by
さくらんぼ
私はこの作品を映画館で観た。第一印象ではあまり自分の琴線に触れるタイプの作品ではないと思い、遠ざかっていた。ただし上質な作品である事は直感で理解できたので、テレビででも機会が有れば又観てみたいと思っている。
勉強していないので、あれからだいぶ経ちディテイルの記憶も消えてきたが,自分の中で気がついた点も出て来たので,それをお話したいと思う。すでにどなたかが言われている事だったらお許し願いたい。以前「アメリ」アメリカ説を半分戯れに語った事も有るが、今回は別の話だ。
アメリは最初@自分の心の中だけで遊ぶ。次の段階ではだんだんとA他人を巻きこんでいくようになる。このとき、手紙を偽造したり,偽りの伝言をしたり、他人の部屋に勝手に上がりこんだりする。これらはすべて「他人の心にタッチする事・本格的交流の前段階」の暗喩である。部屋や手紙は「他人の内的世界の象徴・心」として登場する。彼女は成長したのだ。怪しげな写真を怖がりながらも興味を持つのは,Bアメリの外界に対する気持ちの暗喩である。アメリはまだちょっと臆病さんなのだ。Cそして最終段階が、恋をして自分の運命を自分の責任で決定する事だ。
一方、ポルノショップの店員の男性、スピード写真を集めている。この場合@ポルノは内的世界の暗喩。Aスピード写真は外的世界の暗喩。彼もまたアメリと同じく、外の世界へ興味を持ち(収集行為)、羽ばたくチャンスを待っている。そんな彼に似たもの同士のアメリが恋する設定だ。これはアメリ達の成長の物語なのかもしれない。
次に映画「アメリ」の持つ「毒」についてお話する。上記の様にこの映画の場合,それなりの理由が存在すると思うが、一度それを離れて考えてみる。
私は絵画(映画ではなく)も素人だが、絵画の優劣の見分け方についての方法を,以前人から聞いたことがある。それは、その作品に「一滴の毒」含まれているかどうかで優劣を決めるというのだ。そして「毒」の有る方が上位になる。それを知ってからデパートのウインドウに何気なく飾られた名も無き絵を見ても,以前より興味を持って眺められる様になった。
映画「アメリ」は芸術の都フランスからやってきた作品だ。そして映画は総合芸術である。その中に本場の「毒」が一滴有っても不思議ではないと、セミ時雨の中、ふと思った。
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