夜の上海 (2007)
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リアルな異文化交流
2007/10/16
by
むぎわら帽子のジミー
この作品で感心したことのひとつは、外国語で言葉を交わすシーンにリアリティがあったこと。映画では劇中、相手がまったく知らない外国語を話している場合、相手はその意味を理解してないものとして扱われることが多い(特に娯楽色の強い作品)。
でも現実では、相手の口調やトーン、話しているときの身振り手振りで、なんとなく察してしまうことって、ありませんか? この作品では、わりとそのへんを上手く盛り込んでいると感じました。
たとえば、リンシーが水島を家に連れて行ったシーンで、彼女の弟が脈絡なく「かわいいですね!」と叫んだとき。日本語を解せないはずのリンシーが思わず振り向くんですね。ここは、すごくリアリティがあり、驚きました。
あと、その前の「あの人は記憶喪失になったので、領事館に連れて行ってほしいと言っている」と報告するシーン。ここは彼女は鵜呑みにせず「ホントに言葉、通じているの?」と疑う。それまでのふたりのやりとりを聞いていて、なんとなく話が噛み合っていないことに気付いているのですね。
水島を "ミソシル" と、思い違いするのもそう。私も実際にある外国人に、自分の名前を、世界的に普及している日本語の単語とまちがわれて覚えられたことがあったのです。
リンシーの弟の拙い日本語は演技ぽさがなく、ほんとうに「あの程度の日本語しか話せないんだ」というリアリティに満ちていました。
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