ボーン・アルティメイタム (2007)
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女性キャラが魅力的な理由
2007/11/25
by
むぎわら帽子のジミー
本作に登場するキャラクターは総じて皆、魅力的である。その筆頭はボーンだが、マリーやパメラをはじめとする女性キャラクターたちも深く印象に残る。
彼女たちは概してびっくりするような美人ではないし、そもそも出番自体、さほど多くない。シリーズ途中から登場したり、途中で死に別れたり。3作通して登場していても、序盤では完全な端役だった者もいる。
にもかかわらず、その存在が印象深いのは、彼女たちがボーンのよき理解者として登場するからだろう。この作品に登場する脇役は、性別により役割が異なるのだ。特に、監督がポール・グリーングラスに交代してから、その傾向が際立っている。
たとえば、男性脇役キャラクターは、ボーンの敵として、彼の前に立ちはだかる役割を担っていることが多い。それがかつては上司や同僚だった者でも、なんとかして殺そうと躍起になって襲いかかってくる。彼らは共通して、ボーンの気持ちを理解しようとはしない。
たまに、ダニーやロスのように、ボーンの立場になって考えたり、理解する者も現れるが、ふたりともシーンが変わらないうちに殺されてしまう。それも、本シリーズにおける男性脇役キャラの宿命のように思える。
それに対して女性キャラクターは、前途のようにボーンに共感する者が多い。その際、最初から好感を持って接するのではなく、当初は彼が危険性のある人物かもしれないという先入観を持つケースが多い。そこがポイントである。
チューリヒで出会ったマリーは、パリまでのヒッチハイクを頼まれる際、(大金の誘惑に負けてしまうものの)とつぜんの申し出に警戒感を持たざる得ないわけだし、パメラはベルリンで取引を邪魔された上に、部下を殺された相手だと思い込むから、敵意を露にしている。
ニッキーについては、映画で描かれる以前から顔見知りだった設定になっているが、ベルリンでは銃を突きつけられるなどして、手荒い扱いを受けている。ネスキーの娘も、最初はボーンを泥棒かと疑う。
にもかかわらず、彼女たちは先入観や他人の意見に惑わされず、自分の目でボーンの人間性を見抜いて、やがて彼の味方となり、ある者は彼に恋愛感情すら抱く。だからこそ、その存在が印象深いのだ。
本シリーズの女性キャラクターは、自身の力で他人を評価することの大切さを教えてくれているのだと思う。
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