アメリカン・スウィートハート (2001)
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あえて擁護
2002/03/05
by
ヤマト魂
確かに、とってもユルイ映画なのです。
短期間の撮影のせいか、撮影も演技も、チョイチョイとやってます。イマジナリー・ラインを、カメラがいとも簡単にヒョイと越えるときが多々あって、人物の位置関係がときどき分からなくなってしまってます。映画学校の学生でもやらないような文法無視ですな。
キャスティングもよく分からない。
ジュリア・ロバーツがキャサリン・ゼタ・ジョーンズの付き人って、そりゃないヤロ。付き人の方がどうみても貫禄がある。それに、アメリカを代表する男優が、ジョン・キューザックって・・・・・。少なくとも、エドワード・ノートンかヒュー・グラントくらいのネームバリューと貫禄がないと・・・・・・。
でも、あえて擁護。
この映画、僕的に何となく憎めないのは、ビリー・クリスタルが中心でワイワイやって楽しみながら作ってる様子が伺えるからなのですね。
作品がイマイチでも、あのビリー・クリスタルといっしょに映画つくれれば、楽しいだろうなと想像してしまいます。マイナーな映画なのに、J・ロバーツが出演をOKしたのは、案外そんなところに原因があるのではないでしょうか。
加えて、この映画、単なる楽屋オチで終ってなくて、映画界に向けられたシニカルで批判的な視点が揺るぎなくある。その点が、知的だと僕は思います。
ラストの映画で暴露される映画の中に、60パウンド太っていた以前のキキ(ロバーツ)が、つまみ食いをしているシーンなどがしっかり映っており、映画界の裏側のどうしようもなさを嗤う作者の視点は、ヒロインのジュリア・ロバーツにも平等にしっかり向けられていて、ヒロインだからといって特別扱いをされてないのですね。大スターという権力におもねることなく、批判的精神を平等に保つラジカルさ。そしてJ・ロバーツも、そんな役を喜々として演じている(ように見えます)。その点は評価できると思います。
でも、シネコンなどでロードショー公開されると、「プリティ・ウーマン」とか、どうしても期待してしまう。そりゃ肩透かしですよね。
本来は、単館公開くらいでちょうどいい作品なのかもしれないなと思いました。
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