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郷に入れば郷に従え ネタバレ

2007/10/05 by 未登録ユーザ さくらんぼ

めがね

タエコの住んでいた街、それが東京なのか札幌なのか知らないけれど、その街独特の空気があるはずです。

そこから気分転換に脱出してきたタエコですが、たどり着いたのは、ラジオ体操の様な習慣のある民宿ハマダ、そして集団農耕的な隣のマリン・パレス。

どこか辺ぴな南の島へやってきたのに、なんのことはない、結局その宿の習慣に染まらなければ、心地よく滞在できないのでした。

とかく田舎は都会よりも人付き合いが濃厚だと言われますが、旅行者は普通そこに触れる事はありません。しかし、この映画は宿が一つの村を形成し、宿泊客がそこに巻き込まれているのです。

人間の性でしょうか。開放されたくて旅行に出ても、結局はどこかの集団に属さなくては気が休まらないのでしょうね。

そう言えば私がよく通っていた南の島、行くたびに毎回ホテルを変えているのですが、どれもしっくりきません。本当はひとりでのんびりするのが目的なので外野は関係ないはずなんですが、そうはいかないのは皆様ご承知の通りです。

郷に入れば郷に従え、つまり自分を殺すか、変えなければ幸福はない。それが処世術。そんな言葉を思い出しました。そう見ると、あの体操が哀しい。

 

  • “変わらない変わり方” ネタバレ

    2007/10/15 by すぐる

    私はパンフレットを購入したのですが、
    タカモリ・トモコさん(編み物を担当してる方)
    のお話のところを一部抜粋したいのですが、

    『タエコもそうでしたが、編み目には性格が出るんですよ。さらに気分や心の状態も表れる。当初、私はタエコの編み方が物語の経過の中で変わっていくのではないかと考えていました。が、スタッフの方と話して、それは違うのだということがわかった。タエコは別に変わる必要はないんです。むしろ、何も変わらないことを受け入れる、つまり“変わらない変わり方”をするのだと。つくづく、大人の映画なんだなぁ、と思いました。』

    と書かれていました。
    しかし、さくらんぼさんは正反対のことを
    この映画で感じ取られました。
    パンフレットで伝えるのではなく、映画で伝えられなければいけないことなんですから、
    これは監督の力量不足だと思います。

    上手くまとめられないのですが、
    言いたいことは、郷に入れば郷に従えって
    ことじゃないって事です。

  • Re: 変わらない変わり方 ネタバレ

    2007/10/15 by 未登録ユーザさくらんぼ

    春になるとやってくるサクラなる女性はいったい何なのでしょうか。

    私は「郷に入れば郷を従わせる」女性なのだと思います。私たちの周りにも時々いますよね。新人だと思っていたら、いつのまにか人望を集め、やがて自己主張を始め、気がついたら、その人のカラーに組織が染められてしまった、などと言う事が。

    ネーミングも見事です。桜の花が咲くと日本中が浮かれ出しますからね。日本中の人を、遅れてやってきた新人である桜の花が見事に空気を変えてしまいますからね。でも、サクラさんの様な人は少数派です。ですから脇役ですね。

    そこでタエコが登場です。タエコの様な「郷に入れば郷に従え」派は多数派に属しますので、タエコが主人公になったのだと思います。

    さて、さて、郷に入れば郷に従え、と申しました。私もウン十年生きてきまして、幼稚園から始まり就職して社会人になり、さらに転勤して・・・そんなふうに沢山の組織に出入りしました。

    同一会社でも数年ごとに係を異動しますので、そのたびに新人です。そのたびに、郷に入れば郷に従えを身をもって実践してきました。そして振り返って言えることですが、外面を回りに合わせて喧嘩しないように生きてきただけで、内面は幼稚園の頃とあまり変わっていないように思います。たいていの人はそうじゃないでしょうか。人間は内面から別人の様になる事は難しいのだと思います。

    タエコが編み物をしたときのエピソードをお聞きしましたが、編み物は個人技の世界なので、編み方まで変えてしまったら、内面からサクラの世界に染められてしまったという事になり、それは、ちょっと、どちらかといえば悲劇タッチになります。

    外面は回りに合わせていますが、内面は変わらない、だから編み方はそのままで理想なのです。

    私は正反対の感じ方をしたとは思いません。「変わらない変わり方」という表現こそ使いませんでしたが、何十回も郷に入れば郷に従えを実践してきた者として、郷に入れば郷に従えとは決して完全に別人になる事ではない事を充分承知しています。

    今日、電車のつり広告でこのような宣伝文句がありました。「みんなとの時間を大切にする、ひとりの時間を大切にする」でしたか、みんなとの時間を大切にするためには、みんなと協調しなければならず、ひとりの時間を大切にするためには、みんなと協調してはできません。両方たいていの人は使い分けますね。

    さて、前作「かもめ食堂」の主題は「あいさつは気合だ」とでも申しましょうか。現時点ではそう思っています。そして「めがね」では「郷に入れば郷に従え」です。ともに新しい出会いの場での処世術が描かれています。

    最後になりましたが、これは時々申し上げているのですが、私のすべての書き込みは私の個人的な感想です。正解だと思われた方は誤解だと申し上げます。その様にお読みいただければ幸いです。Dem様お声がけ有難うございます。

  • Re: 郷に入れば郷に従え

    2007/10/16 by 未登録ユーザcyasuke0706

    「東京物語」の笠智衆さんが原節子さんに言うせりふです。

     『あんた、やっぱりええ人じゃ』

     
     おせっかいですね。私。ごめんなさい。

  • Re: 郷に入れば郷に従え

    2007/10/20 by むぎわら帽子のジミー

    「変わらない変わり方」というのは、自分をしっかりもちつつも、妥協しなければならないところは、ある程度は妥協する、ということでしょうか?

     私は、「ミス・ポター」を観たときに、「ビアトリクス・ポターは心のままに生きた人である」という印象を持ったのですが、彼女にも当てはまるのではないかと考えました。ポターも、自分を貫いている一方、妥協するところは妥協していると思うからです。

     一切、何も妥協しないというのは、心のままに生きているのではなく、単なるわがままです。タエコは、自分を根本から変えたつもりはなく、必要に応じてまわりに合わせただけだったのですね。ちょっと姿勢を変えるだけで時を楽しく過ごせる...勉強になりました !

  • Re: 郷に入れば郷に従え ネタバレ

    2007/10/26 by 未登録ユーザさくらんぼ

    みなさまお声がけありがとうございます。前回は直感で書きましたが、今回は少し物語を考えてみました。

    タエコは学校の先生の様ですね。先生といえば聖職者です。タエコは真面目な性格なので、一生懸命、聖人になろうと努めたのです。でも、なれない。どうしても、なれない。それで悩んで、春の、まだひと気のない南の島へ、癒しにやってきたのです。

    でも、そこでもあの騒ぎです。タエコは南の島で、処世術、心底からは変われなくても、変わったフリをして、周りに合わせて生きる事を学んだのでした。たとえ聖職者になれなくても、聖職者の様にふるまえば良いのです。コンビニのレジのバイトをするなら、コンビニのレジ係の様にふるまえばよいのと同じです。少し脱線しますが、難しい嫁姑の間も、たとえ愛せない様な姑であっても、スタイルだけ嫁は姑を愛しているようにふるまえばよい、と、昔読んだ人生相談に書いてあったような気がします。。

  • Re: 郷に入れば郷に従え

    2007/10/26 by 未登録ユーザとし921

    長袖を着ているのに…風が吹いているのに…
    かき氷を美味しくいただく…
    たそがれる皆さんに合わせるのって大変ですね。
    「才能ありますよ」
    はオルグの言葉かな。

  • Re: 郷に入れば郷に従え ネタバレ

    2007/10/27 by 未登録ユーザさくらんぼ

    あの、かき氷って・・・いったいなんだったんだろう・・・て、ずっと考えていましたが、今ひとつ分かりませんでした。でも、とし921さまの返信を読ませていただいて、ふと、ひらめきました。

    春になると毎年ふらりとやってくるサクラが「桜の精」なら、彼女が主催するパーティーは「お花見」なのかも。

    桜が咲くと日本中が花見に浮かれ出しますが、まだ春ウララのポカポカ陽気の日ばかりではありません。とくに夜桜なんて私も経験がありますが、ジャンバーを着て、マフラーをしてまで地面に座り込んで日本酒をのむんですよね。少々寒くても桜が咲いたら花見をしなければならないのが日本人の嬉しき性です。

    ここには季節の先取りを楽しむ日本人の心が隠れています。そうすると、夏を待つ海辺の町なら、さながら、かき氷になるのでしょうか。

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