キリング・ミー・ソフトリー (2001)
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ねえアリス、SMは嫌いなの?
2002/03/03
by
ヤマト魂
何を勘違いしていたのか、「ラストタンゴ・イン・パリ」「愛のコリーダ」の系譜に続く作品とばかり思ってたら、サスペンスだった。勉強不足ですな。
首に布巻き付けて、性交しているポスターを見たから、
てっきり「SMと愛欲のかなたへ」・・・・みたいな想像をしていたのです。
もっとも、SM的な男女の支配被支配の関係が、作品の設定として重要な点であることは事実。でも、その描き方が中途半端なのが不満点。長くなりますが、少し詳しく書きますね。
ヘザー・グラハム演じるところの「アリス」が、ふと知り合った男に一目ぼれ。その日からsex、sex。男は、S的欲求を彼女にぶつけて、女はそれを受け入れる・・・・。そういう展開で序盤は進むのですが、気になるのは、アリスは、SM的関係をそれほど求めてないように見えるのですな。
どこまでがプレイで、どこまでが本気か分からない、
アリスはSを求めている(無意識ででも可)、というふうに描いてほしかったです。劇中、彼女は、途中から夫がキモチ悪くなる「被害者」でしかないように見えました。最後の方、女はキャーキャー逃げ回る、ヤステのサスペンス物になってしまう最大の原因は、そこにあると思います。
男女の間のSM的な支配被支配の関係を変化をきちんと描いてたら、人間の心理の機微は微妙に複雑に描く糸口になったのではないでしょうか。女は、被害者でもあり、共犯者にもなりえる。この作品の中で、姉と弟が共犯者だったように・・・。そこに、平板な図式では描けない(一言で言い表すことのできない)人間の真実が見えると、僕は思うのです。
そうした視点から見ると、ヘザー・グラハムは、「カワイコチャン」すぎる。とってもチャーミングだけれど、
僕が想像した、この物語の主役ではありません。もっと、ねめつけるような目を持つ女優(!)が僕の好み。
それに、「氷の微笑」のような、スポーツライクな性交描写は萎えますね。これも個人的な好みだけれど。
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