ノーカントリー (2007)
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映画史上屈指のシリアスキラー登場
2008/04/24
by
牧坂満
遂に「羊たちの沈黙」のDr.ハンニバル・レクターの存在を脅かす殺人鬼が登場しました。アカデミー助演男優賞を受賞したハビエル・バルディムの強烈なキャラは登場するだけで観客もフリーズドライ状態になってしまいます。映画は主人公不在のスーパーヴァイオレンスムービーであり、テキサス州保安官役のトミー・リー・ジョーンズさえもが狂言回しの役割で事件解決がないままにエンディングを迎えてしまいます。
高圧ボンベからホースを介したノズルを使用して、ピッキングなどの小細工を嘲笑うように室内に侵入したり、無辜の民を平気で殺傷していく恐怖は映画史上屈指のシリアスキラーであり、冒頭からエンディングまでスリル溢れる暴力映画となっています。かつてのアメリカ製正統派西部劇ではショットガンを使用する輩は卑怯者の象徴であり、ヒーローは常にコルトピースメーカーで正々堂々と対決していました。しかし、ハビエル・バルデム扮する殺し屋は相手が丸腰だろうが、女だろうが躊躇うことなく、サイレンサー付きショットガンで殺害します。
ラストシーンで殺害したか否かは、ハビエル・バルデムがブーツの底を左右確認することで分かりますが、ジュシュ・ブローリン扮する逃亡者の消息行方も曖昧、事件も未解決、ヒーロー無しのストーリーテリングに現代アメリカの病理を感じます。
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Re: 映画史上屈指のシリアスキラー登場
2008/04/26 by
カイタカケンこんにちは。
>ジュシュ・ブローリン扮する逃亡者の消息行方も曖昧
↑これは死体の描写がありましたね。
モスの義母に親切そうに近づき、行き先等を聞き出していた男(←ベル保安官を除いて彼らしかモスが潜伏しているエル・パソのモーテルは知りえない)がいましたよね。
彼ら(メキシコ系マフィア)に殺されたと考えるのが妥当だと思います。
中盤頃、モスを襲う前の銃撃戦でも、シガーに殺されたのはメキシコ系の男達でした(言葉や派手なベルトのバックル等) -
「カタカケン」さん有難うございました
2008/04/28 by
牧坂満ジュシュ・ブローリン扮する逃亡者はラストシーンの自動車事故での相手方ドライバーかもしれないと思っていましたが、よく分かりました。そうなると銃社会の病理がさらに強烈なイメージになってきますね。
「カイタカケン」さんが、ネタバレコーナーで書かれてある「ノーカントリー」の文章を読ませて頂いて、女性であることに驚きました(失礼)。情緒に流されることなく映画を丁寧に論評されていたので、粗製乱造のレビューを書きまくる私自身を反省させることになりました。これからも宜しくお願い致します。 -
管理人さん
2008/04/28 by
問題かと主要人物の末路を明かしてしまっており
これはネタバレではないでしょうか?
ご判断ください。
書く方も気をつけましょう。
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