アバウト・シュミット (2002)
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自分探しの旅?
2005/03/11
by
nico
この映画のコメントに”定年退職を迎え、悠々自適な生活を送る男が、妻の死、娘の結婚と、人生の大きな転機を迎え、自分探しの旅へと出発するる”とある。
見終わった直後は”それはちょっと違うよな・・”と思ったが、よく考えると確かに”自分探しの旅”の映画だったのかもしれない。
ただしそういう話に一般的に期待されるような癒しや救いや和解、といった物は最後まで無い。(むしろそういう物を拒否している映画だと思った)
次々といろんな事が起きるが、シュミット自身がそれに影響を受けたり変化する事はない。(唯一行動を起こしたのは、キャンピングカーに招かれた時ぐらいだが、それも惨めな失敗に終わる)
そして旅の最後にたどり着いたのは、自分はこのまま自分であり続けるしかなく、これからも同じように生き続けていくしかないという、かな〜り絶望的な結論ではないだろうか?
最後のシーンも、少年の絵に慰められたのではなく(フッと気が緩んだのかもしれないけど)これから又続くであろうどうしようもない自分の人生に対する涙だと思う。この場面をあまり引っ張らずに”ブツッ”と切って終わらせたのは、さすが!という感じでした。
シュミットは唯のおじさんではなく、かなりの”孤独な変人”だと思うが、自分では普通の常識人であろうとし、そう振る舞い、最後まで感情を暴発させる事もない。しかし端々からおかしさがこぼれ出ている。こういう”紙一重”な人の奇妙な違和感や滑稽さをJ.ニコルソンは見事に体現して胸に迫る(鬼気迫る?)ものがありました。
彼でなければ暗くて惨めなだけの話になってしまったかもしれない。やはり凄い俳優です!
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