白いカラス (2003) »掲示板

レクター博士,

2004/07/04 by 未登録ユーザ レクター博士

白いカラス

「黒人」であることが、生きる道筋を決定してしまうなんて。
日本で生活し、人種差別など感じない「鈍感」な人間に、
この映画を語る資格が有るのでしょうか。
日本にも「部落問題」は今も有ります。ここで、それは言及しません。
因に「狭山事件」は現在も進行中...。

オースマン・サンコンさんと握手した事が有ります。柔らかで、暖かい「手」でした。
彼が言っていた事を思い出しました。新聞か雑誌で読んだ記憶ですが。
「日本が好きです。黒人を差別しませんから」と...。

「フィラデルフィア」の図書館のシーン。思い出されます。

ファースト・シーンとラスト・シークエンスの前。
車の中で、コールマン=ホプキンスに寄り添うフォーニア=ニコールの
満ち足りた顔が印象的です。一瞬ですが。

優れた映画は、観終わった後、ジワジワと「来る」んですねえ。
描かれていない部分も含め、どれだけ感じるか、が「試され」ます。

 

  • Re: レクター博士,

    2004/07/07 by 未登録ユーザBaad

    > ファースト・シーンとラスト・シークエンスの前。
    > 車の中で、コールマン=ホプキンスに寄り添うフォーニア=ニコールの
    > 満ち足りた顔が印象的です。一瞬ですが。

    このシーン、本当に美しかったですね。
    これだけのために映画館に足を運んでもいいと思えるくらい。
    一瞬ニコールの頬をくしゅくしゅっとつかむようなカットが最初の方にあったような気がするのですが・パトリス・ルコントの『歓楽通り』にも同じような描写があって印象的だったのですが、さりげない描写だっただけに、『白いカラス』のほうがさらに痛切に感じました。

    > 優れた映画は、観終わった後、ジワジワと「来る」んですねえ。
    > 描かれていない部分も含め、どれだけ感じるか、が「試され」ます。

    この映画も描写をかなり押さえてあるところが素晴らしいと思ったのですが、今日見た『ロスト・イン・トランスレーション』はさらに控えてありこの映画でも語りすぎなのかな、とちょっと思ってしまいました。
    季節的に地味な秀作が集中的に公開される時期だと言うこともあるのでしょうが、最近のアメリカ映画は大人の鑑賞に堪える見応えのあるものが多くなってきていますね。

  • Re: レクター博士, となったのは...

    2004/07/11 by 未登録ユーザレクター博士

    書きかけで誤って送信してしまい、管理人さんに削除をお願い
    したのですが、そのまま(^-^;)。
    「Re: レクター博士,」の最後の「,」が誤送信の残滓です。
    こちらも仕事が多忙で、そのままでした(m -_- m)。
    で、補足致します。

    >「黒人」であることが、生きる道筋を決定してしまうなんて。
    > 日本で生活し、人種差別など感じない「鈍感」な人間に、
    > この映画を語る資格が有るのでしょうか。
    素直な感想ですが、映画の感想のみを語るべきでしたね。

    > 日本にも「部落問題」は今も有ります。「狭山事件」は現在も進行中...。
    これは差別問題のことで、ご存じない方は検索して下さい。
    簡単には語れない事ですし、日本にも「差別」があるのです。
    本日の朝日新聞書評欄にも関連書の紹介記事が有りました。

    > オースマン・サンコンさんと握手した〜
    > 彼が言っていた事で、新聞か雑誌で読んだ記憶ですが。
    >「日本が好きです。黒人を差別しませんから」と...。
    これは誇るべき事、なれど、ある国の方々へは「存在」します(-_-;)。
    > 「フィラデルフィア」の図書館のシーン。思い出されます。
    未見の方。是非ご覧下さい。差別を無言の内に表出する瞬間と描写。
    トム・ハンクスとデンゼル・ワシントンの名作。

    > ファースト・シーンとラスト・シークエンスの前〜
    以下、そのまま、です。
    odysさん、ご理解頂けました?(^-^;)

  • お返事、感謝です。

    2004/07/12 by 未登録ユーザodys

    レクター博士さん

     お忙しい中、お返事いただき感謝します。

     ええとですね、でも、日本人をちょっと見くびりすぎてませんか?

     日本にも差別がある、なんて、誰だって(むろん、大人限定)知っていると思いますよ。部落問題にしても一応学校で教わるでしょう。実感があるかどうかは別にして。(実感がないのを一律に悪いとは決めつけられません。それだけ差別が少なくなっているということなのかもしれませんしね。最近は、部落に対する優遇措置を批判する『同和利権の真相』なんて本も出てます。あ、言うまでもなく、それに対する反論である『「同和利権の真相」の深層』なんて本も出てます。とっくにご存じでしょうけども)

     それに、私は未読・未見ですけど、『橋のない川』のように部落差別を扱い、映画化もされている小説だってあるのです。

     私が一番問題だと思ったのは、レクター博士さんの最初のご投稿の最初の段落なんですね。「鈍感な人間」はどこにだっています。日本にもアメリカにも。
     でも、「ロスト」には差別的な意図は絶対にないと言い募り、他方、日本人は差別に鈍感だとおっしゃるレクター博士さんは、日本人を差別しているんじゃないでしょうか? 私が一番言いたいのは、そこのところです。

  • 忘れてました。

    2004/07/12 by 未登録ユーザodys

    大事な作品を忘れてました。
    日本の部落差別を扱かった小説といえば、島崎藤村『破戒』ですよね。
    市川雷蔵主演で映画化もされています。これは私も見ました。
    レクター博士さんはご覧になりましたか?

  • 映画の感想から離れてしまいますが...

    2004/07/15 by 未登録ユーザレクター博士

    odysさま。

    またまた、遅いレスになりましてお許し下さい。

    >部落問題にしても一応学校で教わる
    のですか? 全く知りませんのでコメント出来ません。「学校」ですから、ユルユルの一般論かも。それでは意味が有りません。
    「同和利権」関連の書籍は未読。スミマセン。『破戒』や『橋のない川』も。母が読んでいて実家にはありますが(^-^;)。
    もう20数年前、高校で友人が「狭山事件」の運動に関わっていて、「ウチの電話、○○から盗聴されてるかもしれない」と言っていた言葉を思い出したり、最近の新聞で関連図書の新刊紹介記事を目にしましたので、知らない方向けに注意を喚起する意味で書きました。

    >「ロスト」には差別的な意図は絶対にないと言い募り、他方、日本人は差別に鈍感だと
    >おっしゃるレクター博士さんは、日本人を差別しているんじゃないでしょうか? 
    私はソフィアの描写にソレを感じませんでした。「手厳しい」「キツイ!」とは思いました。スレスレで微妙〜ではありますが。
    「日本人は差別に鈍感=日本人を差別している」という飛躍した考えには組しません。
    >実感がないのを一律に悪いとは決めつけられません。それだけ差別が少なくなっているということなのかもしれませんしね。
    これはマスコミの露出度(記者クラブとか..)が問題で、意識しないレベルへ落ち込み、顕在化せずに「潜在化」している可能性を否定出来ません。
    昨年か今年か記憶が曖昧ですが、○○事件に関連してなのでしょう、○○学校生が被害に有ったと記憶しておりますが...。
    まだそんな日本人は居るのです。哀しいですが。

  • 「差別」を言い募る人ほど日本人への差別に鈍感だという逆説

    2004/07/17 by 未登録ユーザodys

    レクター博士さん、レス、どうもです。
    お忙しいでしょうから、お返事は急がれずに、お暇な折りにどうぞ。

    出発点を振り返りますけれども、上でも書いたとおり、一番最初の書き込みの最初のあたりを読んで、私は不快感を覚えたわけです。

    >日本で生活し、人種差別など感じない「鈍感」な人間に、
    >この映画を語る資格が有るのでしょうか。
    >日本にも「部落問題」は今も有ります。ここで、それは言及しません。
    >因に「狭山事件」は現在も進行中...。

    まず、アメリカと日本の差別を、彼我の状況の違いをまったく考慮せず並べて、いきなり日本を鈍感だとする乱暴な議論の進め方に違和感を覚えたわけです。
    アメリカの黒人は、最初から奴隷にする目的でアフリカから連れてこられ、途中南北戦争などもあったものの、事実上は1960年代に公民権運動が盛んになるまでは露骨に差別される存在だった。

    部落差別はそれとはかなり位相を異にします。まず、民族差別ではなく、一種の職業差別から始まっている。それも初期においては動物の解体作業や皮革取り扱いという職業に従事していたことから、異能集団というような、つまり差別されると同時に畏怖されるという二重の刻印を帯びた人たちであったわけです。それが価値観の一元化や、明治維新による四民平等によって逆説的に近代の平等社会からはじき出されてしまい、差別される存在になってしまった。

    しかも、日本にあって被差別部落問題はあまねく見られるのではなく、地域的に片寄りが見られます。関西を中心とする地域に圧倒的に多く、それ以外の地域でもないわけではありませんが、比較的に少ない。また、最近は特別措置法の効果もあって、実体的な差別や所得格差は少なくなってきている。

    部落問題を学校で教えられないと分からないというのは、身近なところにそういう実例がないということであって、結構なことじゃないか私は思いますけどね。人間、これに限らず、学校の教科書で教えられただけのことには実感が湧かないものですから。そこを「部落差別も知らないのか」とやるのは無理な論法ですよ。身近なところに差別がないから知らない――これは、差別が少なくなっていることの証拠であって、慶賀すべき現象でしょう。
     無論、「隠蔽されているのだ」という異論は可能でしょうし、それはそれで追及すればいいとは思うけれど、少なくなっている差別を必死に取り上げて「差別も知らないのか」と言い続けている人には、どこか無理がつきまとっている。つまり、「弱者」を探して、「ここに弱者がいるぞ」と叫び、「お前たちは弱者の存在も知らないのか」と断言して、「弱者を知っている自分」を「知らない人たち」より優位に位置づけようとするさかしらな身ぶりが見て取れるってことなんです。

    狭山事件については、私は裁判官ではないし自分で詳細に調べたわけでもないから、判断は留保します。一つだけ言っておくなら、法治国家においては裁判で決着した以上、その判決が不当だとして意見を述べる権利はありますけれども、自分のその主張を認めない人間を差別を知らないと一方的に非難するのは独断論にすぎない、ということですね。

    >昨年か今年か記憶が曖昧ですが、○○事件に関連してなのでしょう、
    >○○学校生が被害に有ったと記憶しておりますが...。
    >まだそんな日本人は居るのです。哀しいですが。

    それはいるでしょう。差別的な日本人はいますよ。同時に、差別的なアメリカ人も、差別的なヨーロッパ人も、差別的な韓国人もいるんですよ。
    私がレクター博士さんの論理がおかしいと言うのは、どこにだって差別的な人間はいるという当たり前の事実が見えておらず、日本人に差別的な人間がいるという事実だけを取り上げて、「白いカラス」を論じる資格はない、と飛躍してしまう、その精神構造なんです。

    それは、「ロスト」が差別的だという声がアメリカ人から上がっているのに、差別はないと言ってしまうあなたの身ぶりに相応しているのです。白人の作った映画を、差別的とする声が白人から上がっているのに、日本人であるあなたは差別はないと必死に擁護し、そのくせ、差別に鈍感な日本人は「白いカラス」を論じる資格はない、と言ってしまう。これ、完全に倒錯しているんですが、気づかれませんか?

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