17歳のカルテ (1999)
»レビュー
ノニーは今…?!
2002/09/07
by
倉島穂高
原作に惚れこんで製作総指揮に乗り出したというウィノナ(万引き事件のことを考えるとなにやらイミシン)、出演当時も30歳に近かったはずですが、細くて小さくて肌もすべすべで、立派に十代の小娘に見えるのはあっぱれ! 演技も繊細でよかったと思います。主演ながら脇のアンジェリーナ・ジョリーよりかなり地味だけれど、役柄としてはスザンナの方が難しそう。
見た目も派手なら、演じた人物もドラマティックだったアンジー。ありていにいえば、反社会性人格障害という役柄は、役者にとってこの上なくおいしい儲け役であり、俗っぽいアカデミー賞が彼女を選んだものむべなるかな。しかし、彼女の演技そのものは意外に堅実。下手な役者ならもっともっと「熱演」すると思うし、プロモーションに使われていたコマギレ映像はすごくエキセントリックな熱演ぶりに見えたけれど、実際には正気と狂気(という言葉が適切かどうかはさておき)をうまく演じ分けていましたね。表現力もウィノナに負けず劣らず繊細で豊かでキュート。
その他の少女たちや男性陣が薄っぺらだったのは大目に見るとして、主演二女優の確かな演技に加えて、ウーピー・ゴールドバーグやヴァネッサ・レッドグレーブなどの芸達者がしっかり脇を固めていたにもかかわらず、全体としてどこか詰めの甘さがあったような。どこがどう、とうまく言葉で指摘はできないのですが。例えば、男性の目から見た場合、この映画にはどのような評価がくだされるのでしょう? 女の子というだけで鼻血ブーの血気盛んな年頃の少年や、中年以降の枯れた男ではなく、二十代後半から三十代くらいの、平明な感受性と鑑賞眼を持つ男性だったら…? しみじみと感情移入したり、美しい女優に驚嘆しながら感動にひたる同年輩の女性とは、まったく違った批評がありそうな気がします。
このレビューに対する評価はまだありません。
※ユーザー登録すると、レビューを評価できるようになります。
-
希有な作品
2004/04/24 by
レクター博士
倉島穂高さま。
ロードショーで観損ない、気になっていた作品。
二ヶ月も前に録画したのを、今観ました。
>主演二女優の確かな演技に加えて、ウーピー・ゴールドバーグや
>ヴァネッサ・レッドグレーブなどの芸達者がしっかり脇を固めていた...
ヴァネッサ・レッドグレーブについて書かれているのは倉島さんだけ
ですねえ。さすが!
>全体としてどこか詰めの甘さがあったような。どこがどう、と
>うまく言葉で指摘はできないのですが...
オジサンですが、女性病棟ですから、ある意味「男」の描写は不要と
思われます。エッチを含めて男は脇役、の、そのまた脇役(^-^)。
冒頭、医師の「若い女性に多い」が生きてます。
ウィノナの病状は現在では収監されない、と福祉関係の知人が
言っておりました。時代なんですね。
ファースト・シーンの窓。サイモン&ガーファンクルの唄で、
あの時代の香りを感じます。
「カッコーの...」は未見ですので、この映画の感想を語ることが
躊躇われますが...。
それにしても、ここまで突っ込んだ描写は「勇気」がいります。
独立系ではなく、メジャーのコロンビアが配給したとは!
返信を投稿
Copyright©2008 USEN GROUP All Rights Reserved.











