いま、会いにゆきます (2004)
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右側に座る女
2008/04/15
by
アキラ
ちょっと前に流行った泣かせ映画を図書館で。TVの映画化やら大規模に広告展開する最近の商業映画って、まるで設定を誰もが知ってるかのような前提で進展するから、こうして公開から時間をおいて見ると設定の伝え方が少々雑に感じます。一応、この作品にはなるほどと思わせるオチは付くけど、その現象の根拠はあえて語らないようです。大雑把に云ってしまえば人の想いは時空を超えるって所でしょうか。オチが明かされ、設定が明確になった瞬間にはちょっとウルッと来たが、それ以前のシーンでは「何でコイツら梅雨の間だけって設定知ってんの?」って疑問が邪魔になっていくら予定調和で盛り上げられても素直に入って来ませんでした。伝えて泣かすだけのプロットでも設定が設定だけに情報を渡す順番をもうちょっと工夫して欲しい所。
職場で父の右側に座った女性はあからさまに彼に気がある様子。それに対し高校時代の妻も2年間、彼の右側に座り続ける。微妙な距離。男が異性を意識し易い位置関係。これが恋愛になると左側。心臓の近くで腕枕。一緒にいて安心できる相手を置いておきたい位置関係。そんな男性心理に忠実に基本的な人物配置が成されているので心地良く見ていられる。映像的な心地良さのほとんどはそういった演出上のさり気ない気遣いが成す。透明感のある微妙に高めの色温度やディゾルヴ多用などの技術的処理はオマケでしかない。構成が稚拙でも展開が予定調和でも一応こーゆー基本的な気遣いによる心地良さがあると嫌いにはなれません。
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