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外角外れのスライダー

10点 2007/06/12 by 未登録ユーザ 責任感のある当事者

パッチギ!

遅ればせながら感想を。
それにしても皆さん方のレビューは入り乱れて、大変ですね。

まず、歴史認識で小細工が多過ぎる。恐らく深く両国の事情を知らない一般大衆の浅い理解の次元での歴史認識に合わせて、或は迎合して描いている訳で、あまりにお素末。これだけの時間と人を資金を使って、驚きです。
いやしくも金を掛けた映画なのだから、逆に「今まで、一般にはこう思われていたけれど、詳しく調べてみると、実はこうだったのですよ」というくらいの深い掘り下げが、随所に欲しいところ。どれくらい深く研究調査したのかしら?戦後既に60年以上も時間が経過しているのだから、当然だと思うのですが、私、間違っているかしら?
でもそのような面を何とか安易な両国の男女の恋愛でカバーしょうとはしている点は分かる。確かにそれで少しはバランスがとれてはいる。さりながら、それもどこかとって付けたような設定で安直なラブストーリーの感じは否めない。暴力場面も観客の目を引き付ける一番安易な映画制作手段ではあります。それが悪いとはいわない。それを多用するしかない限界も分かります。でも、よくも悪くも、従来にはない枠をはみ出た映画で、観る人の度肝を抜いた点だけに絞って言えば異色。たったそれだけで国内では賞をとったのでしょう。軽いといえばあまりに軽いお国柄ではあります。でも世界の映画人には通用しないのでは?
総じてストーリーに無理があり、何とか好意的に共感しようと思っても、最初からそれを拒絶しているようなところを感じます。以上はあくまで私の独断と偏見による私見でしかありません。

井筒監督が表現者として今後どのように発展していかれるかは未知数。いつか今のスタイルを越えて凄い作品を撮られる日が来るかもしれない。まだまだ新しい監督です。固定した評価で縛るのは余計なことでしょう。

最後に、この映画に好感をもっている人の意見は尊重します。
結局は、最終的には個人の好みの問題ですから。他人がとやかくいう権利はないのですから。

 

7人がこのレビューに共感したと評価しています。
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  • Re: 外角外れのスライダー

    2007/06/12 by 未登録ユーザ ファントマー

    1のほうですね。私は2は監督さんの変な意識が入り込みすぎているように感じかなり評価低かったのですが、1は映画としてまぁ好きでした。

    > まず、歴史認識で小細工が多過ぎる。恐らく深く両国の事情を知らない一般大衆の浅い理解の次元での歴史認識に合わせて、或は迎合して描いている訳で、あまりにお素末。
    > どれくらい深く研究調査したのかしら?

    この辺をどう捉えるかでまず評価分かれますよね。その時代を描いた歴史物であれば時代考証うんぬんですが、あくまで登場人物の言葉として語られる世界に”歴史認識”まで行きますかね。

    >それもどこかとって付けたような設定で安直なラブストーリーの感じは否めない。

    やっぱ映画なので、この辺で議論したいですよね。安直なと感じたのではどの辺ですかね?わたしは不器用さがほほえましかったですが。。。

    >暴力場面も観客の目を引き付ける一番安易な映画制作手段ではあります。それが悪いとはいわない。それを多用するしかない限界も分かります。

    この辺は??ですね。「暴力場面が観客の目を引き付ける」ですか?ゲームならわかるけど、今の日本でこれはむしろ逆じゃないですか?

    >たったそれだけで国内では賞をとったのでしょう。

    なので取った理由は別にあると思ってます。(ただしこの作品が賞を取るに値するという意味ではありません)

    > 総じてストーリーに無理があり、何とか好意的に共感しようと思っても、最初からそれを拒絶しているようなところを感じます。

    「好意的に」共感しようと思う人は拒絶する映画でしょうね。

    > 最後に、この映画に好感をもっている人の意見は尊重します。

    ここは「ほっ」とします。。。

  • ファントマー氏へ

    2007/06/12 by 未登録ユーザ 責任感のある当事者

    あのレビューは私の狭い独断と偏見ですので、色んな反論があって当然です。
    でもあの日本人のロメオである学生がギターでイムジン河を歌うという筋立てはぞっとしました。安っぽいです。いかにも学生の作文といった印象を受けました。
    在日の女子学生と日本人の男子学生との淡い恋というテーマならもっと別の設定で芸術性高く、もっと緊迫感をもって、感動的に描けたのではないかと思います。テーマとしてはよいテーマを選んでいると思います。二人の間に誤解や偏見による色んな大きな障害が横たわっていて、それらを忍耐強くひとつひとつ乗り越えながら、或は挫折しながらも、最後に結ばれていく、或は引き裂かれていくというのならまだ分かりますが、、、。この作品ではその辺りの一番大切な展開が十分描けていないし、だから凡庸な感じが残るのだと思います。
    これまた独断の私見です。

  • 責任感のある当事者さま

    2007/06/12 by 未登録ユーザ ファントマー

    思いがけず丁寧な返信をいただきありがとうございます。
    そうですねぇ。こうした感想もぜひ聞きたかったです。
    決して狭い独断と偏見などと思ってませんよ。

    >日本人のロメオである学生がギターでイムジン河を歌うという筋立てはぞっとしました。安っぽいです。

    そうか。お若い方ですかね?
    わたしなんか年代的にこういう風に持ってこられちゃうと、ジーンときちゃうんですよね。
    イムジン河出されちゃしゃーないです。
    大丈夫です。。。洗脳された訳ではありません(笑)

    そういえば韓国と日本の高校生の恋愛を描いた「チルソクの夏」も、ロミオ&ジュリエット・なごり雪と、中高年のハートを狙ったテーマ満載でした。

  • 観てみます

    2007/06/12 by 未登録ユーザ 責任感のある当事者

    「チルソクの夏」教えていただいて、ありがとうございます。知らなかった。実は韓流はあまり好きでなくて、、、。「冬のソナタ」がまだ日本でヒットする前に「秋の童話」を観て、すっかりはまったのですが、それから、あまりに「冬ソナ」が日本で大ヒットしたので、逆に頑なな韓流嫌いになっていました。
    面白そうですね。観てみます。DVD出ているかしら?探してみます。
    話は変わりますが、日本が気にいって、長年住んでいる韓国の友人夫妻がいますが、奥さんは美人です。丁度、中山美穂さんのような感じです。ま、結局同じような遺伝子の民族同志なのでしょう。それにしては、まだまだ互いに偏見があるのは事実ですし、残念です。が、いつか乗り越える時が来るでしょう。丁度明治になって藩から日本という国になったように。
    でも、まだかなり時間がかかるでしょうね。静観しているのが正解かもしれません。

  • 問題提起にはなっている。

    2007/06/14 by 未登録ユーザ ノルエーの森の王子

    この映画、絶賛派も否定派もいて様々ですが、或る民族が他国で暮らすということにまつわる問題の提起はしている。
    私は日本人ですが、日本があこがれの国で、他国で暮らしたいと一切思ったことがないので、いろいろ勉強になりました。(海外旅行はいろいろ行きましたけれど、日本が一番よい。)友人で永住権を取って今ニュジーランドで暮らしている家族を知っていますが、極少数の日本人、珍しがられても、差別はないと思う。
    その点、在日の半島系の方々の問題はなかなか複雑ですね。でも、一方、溶け込んで幸せに暮らしている人もいるでしょう。一概に言えないはず。この映画はすこし偏って大袈裟に描いていますが、映画だから仕方ないのでしょう。そこを差し引いても、在日の問題を描く映画が少ない中、そこを描いたので賞をもらったのでしょう。確かに日本は陰湿で封建的なところがまだ残っていることも全く否定できない。
    いろいろ考えさせられる映画でした。

  • 時代の空気

    2007/06/15 by taru

    >>責任感のある当事者さま

    横から一寸だけ失礼します。

    >でもあの日本人のロメオである学生がギターでイムジン河を歌うという筋立てはぞっとしました。安っぽいです。

    何と言うか、あの時代全体がそういう時代だったのです。今から見ると安っぽく軽薄な時代。けれども、胸の中には何かが燃えていましたね、確かに。

    。。今は、幻滅の時代とでも言いましょうか。大きな変動の時代の前の静寂の時代なのでしょうか。少し恐い気もしますが、ラブ&ピースでがんばるしかないのかな?(笑)

  • 日本人の軽率さ

    2007/06/16 by 未登録ユーザ 責任感のある当事者

    あの「イムジン河」の歌は日本でその美しいメロデイーのせいもあって好意的にうけいれられました。時あたかもフォーク全盛期。それは、自然な反応。でもあとで、実はこの歌は、半島の人が我々は分断され、未だに親子、兄弟が行方知れずの人も多く、そういう中で、心の底に悲しみを秘めて暮らしているのに、日本人はそういうことも知らず、ただ曲が綺麗だからと普通の流行歌としてこの歌を唄っている。もう歌って欲しくないという話を聞いて、この歌の旋律が好きだった私はショックを受けるとともに半島の人が日本人がこの歌をただの歌として歌うのを聞いてどんな気持ちだったか知って、恥ずかしい気持ちにもなったのを覚えています。
    確かにもし神戸の地震の歌が作られて、それが韓国でひとつの商業的歌としてヒットして歌われていたとしたら、それを喜ぶ日本人、特に神戸の住民がいるか考えてみれば、同じことでしょう。韓国の人が「阪神淡路震、、、、悲劇の、、、、」と皆で歌っていたら、日本人なら、よその国のことは放っておいてと言いたくなるはずです。黙って何か援助でもしてくださるなら別ですが、、、、。
    他国の不幸をわざわざ関係ない国が歌にするなと怒られて当然。
    そういう、いわくつきの歌をわざわざ、映画のクライマックスへもってきた監督のこころが分からない。それも表現の自由なのでしょう。

  • 軽率ねぇ。。

    2007/06/16 by taru

    >>責任感のある当事者さま

    >そういう、いわくつきの歌をわざわざ、映画のクライマックスへもってきた監督のこころが分からない。

    でも、あなた自身が

    >この歌の旋律が好きだった私は。。

    と仰っているように、この歌をきっかけとして、何らかの自覚をお持ちになることになったのでしょ?この映画の主人公も、同じようにこの歌をきっかけとして色々なことを学んだのですよね。私たちもこの映画(と歌)をきっかけとして色々なことを学ぶことができるんじゃないですか?監督のこころは実に明快な映画だと思うのですが。。

    なお、音楽というのは簡単に国境を越えて広がりますよね。元の歌の意味はこういうものなのにっていうようなことは、探せばよくあることで、この歌に限ったことでもないし、それを日本人の軽率さだと決め付ける必要はないと思いますよ。もちろん、あなたがそう思われるのはご自由ですが、韓国の人なり誰かが本当の歌の意味を教えてくださればいいだけの話で、<もう歌って欲しくない>というのはどなたの言葉なのか知りませんが、韓国の人独特の表現で、余り気にする必要はないと私は思うのですがね。実際、そんなことを言った所で日本人が歌うのを止めさせることができる訳もないのですから。

  • それもわかります

    2007/06/18 by 未登録ユーザ 責任感の薄れつつある被告

    taru様

    あなたのご意見も十分わかります。あれはただの私見でしかありません。色んな意見があってよい。
    歌は作った人のこころを離れて、拡がっていくもの。その通り。そこにも同感です。あらたな生命を獲得していくから歌は素晴らしい。別な国で全く違う内容の歌詞をつけられて歌われることもあるでしょう。
    でも、そういう別な視点も理解しておいてもよい。
    複眼的に色んな意見を理解していくことが大切だと思います。
    自分だけでなくたとえ少数でも色んな人の想いを、痛みを理解することも必要。
    私の母は半島で生まれ20才までそこで育って、終戦で引き揚げています。幼かったけれど現地の人に可愛がられた記憶しかないと言っていました。私も韓国の友人がいる。彼は日本が好きで、結婚してか日本に移住して家族で日本で暮らしている。日本は、まだまだ安全だし、何より日本の芸能、音楽、文化が大好きなのだそうです。日本の韓流ブームは冷ややかに見ています。一過性のもの?勿論一方若い人でも日本に強烈な反感を抱いている人も少数だが知っている。様々です。
    その様々を知ることが大切だと思っているだけです。

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