遠い太鼓 (1951) »レビュー

フロリダ観光西部劇

80点 2008/07/19 by 夢寝由来

1950年頃テクニカラー社がプリント代値下げと戦後の混乱から少しずつ立ち直りはじめると観光要素を含んだ娯楽映画が登場し始めた。
本作は西部劇でありながら舞台がフロリダという異色作で開拓中期1940年代が背景。
通常は一匹狼キャラのゲーリー・クーパーが陸軍を率いてセミノール・インディアン討伐に向う。
半分はジャングル物の味があり襲撃と逃避行の繰り返しの連続で息つく暇もないがクーパーがシェービングクリーム無しで大きなナイフを用いてヒゲを剃るシーンは秀逸。
この手の映画の名人ラオール・ウォルシュ監督らしいノンストップアクションが展開される。
“ウォルシュの映画がスピード感に充ちているのは何時も彼が完成を急いでいたからだ”という中傷もあるがこの理屈ぬきの姿勢こそルーカスやスピルバーグが模写している点でもある。
因みにウォルシュは≪映画の父≫D・W・グリフィスの弟子だという。

 

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