真夜中の虹 (1988)
»レビュー
無欲の勝利
2008/04/18
by
cheaphemp
彼の身にふりかかることは、いくらでもじめじめ、めそめそとも描けるような悲劇なのに、なんだろう。失業しても、無実の罪で収監されても、大切な人を失っても、淡々と、それらをやり過ごすのだ。まるで失うことに慣れっこな子どもの処世術のように。金や仕事運のないそんな彼に、そっと寄り添う旧型のコンパチブル車と、そして愛する女性(子ども付き)…。硬質なんだけどあったかい、奇妙なやさしさに溢れた作品。海辺でただ寝ころんで過ごすシーンが大好きでした。
(レンタル)
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