クローサー (2004)
»レビュー
濃密な心理ドラマを堪能
2007/05/13
by
胸突坂のぼる
4人の男女が入れ替わり立ち代わり相互作用する様をえんえん描いているだけのシンプルな展開の中に,知的で濃密な心理劇を凝縮させている佳作.
メインキャラクターを演じる4人の俳優がそれぞれの力を遺憾なく発揮して見ごたえ十分です.特にナタリー・ポートマンとクライヴ・オーウェンがすばらしく,ラストではポートマンの凛とした美しさに同性ながら惚れそうになった.オーウェンは「知的な野獣」ともいうべき役を完璧に演じていてさすが.そのポートマンとオーウェンがストリップ・クラブの個室でお互いに挑みあうシーンが最高にかっこいい.ジュード・ロウも役にぴたりとはまっている.
選び抜かれたセリフを楽しむ映画なので,日本語字幕ではもとの英語のニュアンスがときどき落っこちているような感じなのがちと残念.もとは舞台劇で,しかもコメディだったとどこかで読んだ気がするが,そうだとすれば映画化にあたってシリアス方向に脚色し直しているのは正解だと思う(映画の場合は劇と観客の反応とのリアルタイムの応答はないので).
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