ミリオンダラー・ベイビー (2004)
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人間の生と死、罪と罰
2008/04/09
by
牧坂満
アカデミー賞の作品賞と監督賞をダブル受賞した作品で、女性ボクサーを主人公にした物語ですが、日本の漫画「あしたのジョー」を彷彿とさせる異色作品です。前半はイーストウッドが得意とするボディに響く重量級のアクション映画で、殴り合う肉体と肉体のぶつかり合いに拍手喝采すること請け合いです。
しかし、それ以上にリアリティがあるのは、ヒロインを演じるヒラリー・スワンクと老人トレーナーのクリント・イーストウッドの交流のドラマ性にあります。自分自身がバイプレイヤーとして出演した、TVドラマの「ローハイド」も年上の先輩格が未経験者を育成するというイニシエーションの物語は、イーストウッドの映画の最大のテーマとなっていきます。
ヒロインに感情移入していく自分がよくわかりましたが、ヒロインと宿敵とのバトルを描く終盤になると、予想だにしない展開が待ち受けていました。これこそが名実ともにイーストウッドがアメリカ映画最大の監督になった所以であり、大団円では、人間の生と死、罪と罰を問題提起をしてきます。壮絶感溢れる感動作品でした。
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