ヒトラー〜最期の12日間〜 (2004)
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強烈なカリスマ性
2006/04/07
by
理屈屋
もの凄いインパクトのある映画でした。
恐ろしい感じがして来ます。
何百万というユダヤ人を殺したと言われているヒトラーという人。
この映画の中でも、彼一人が敗北を認めないがために、兵士達や一般市民に、出さなくても良いはずの多大な犠牲者を出していることが描かれていました。
が、しかし恐ろしいと感じたのは、それを命じたヒトラーという恐ろしいまでのカリスマ性を持った男その人ではなく、そのカリスマ性に抗うことのできない、彼を取り巻く人達の方です。
本当に恐ろしいです。
客観的事実を全く受け入れることができなくなってしまっています。
そして、ヒトラーが苦しい状況をなんとかしてくれると、信じようとしてしまっています。
「私を信じた者達に対する当然の報いだ」
本人が言ってしまえば、ただの言い訳に聞こえてしまいますが、この言葉は、ドイツ国民から圧倒的に信じられ依存されたヒトラー自身の本音のようにも聞こえました。
当時のドイツ国民に限らず、人は皆、誰かの強烈なカリスマ性を隠れ蓑にして、自分の願望をカリスマに投影、依存して実現しようとしてしまうかのようにこの作品を見て思いました。
ヒトラーと側近の幹部たちだけを悪者にして、ドイツが第二次大戦中にしたことを過去の出来事とするのではなく、人間の持つカリスマ性とカリスマ性に依存しようとする大衆社会の恐ろしさが、現代にも間違いなく潜在して生きていることを見せてくれた作品のような気がします。
ヒトラーの最期を哀しんでいる自分に恐怖しました。
本当にインパクトの強い、恐ろしい映画でした。
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