ふたりの5つの分かれ路 (2004)
»レビュー
面白いかは疑問だけど懐は深いと思う。
2006/03/29
by
Hiro
DVDにて鑑賞。
オゾン監督の作品は『8人の女たち』と『スイミングプール』に続いて3作目。
過去の作品とはまったく色の違う作風で、多才さに驚きます。
ストーリィは一組の夫婦の別れとその理由を描いたものなので、とくに面白みがあるわけではない。
時間軸を遡った手法が目をひくのだけど、個人的にはこの作品のミソは直接そこではなく、遡った手法をとることによって、シーンが途切れて描かれない時間が出来ることなのではないかと思う。
シークエンスが進むにつれて時間軸が遡り、さらに描かれなかった時間が挟まれてゆく。
それによって、見る人によっての解釈の幅が出てくる。
僕はこの作品を見て一通りの解釈をしたけれど、それは監督にしてみれば、全然見当違いだったりするかもしれない。
けれど、それでも破綻しないのはその描かれない時間によって繋がった作品のつくりなのかな、と思います。
見る人の解釈に任せて、それでいて破綻させない完成度を持つって言うのは『スイミングプール』でもそうだったな。
まあ、この作品の場合それで補完して租借した結果が、べつにどうとも思わなかったというのが、問題といえば問題なのかな。
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