ミュンヘン (2005)
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人を呪わば穴二つ
2007/03/20
by
理屈屋
う〜ん、重苦しいお話でした。
ミュンヘン・オリンピックの最中にこんな事件があったなんて、当時はまだ小学生でしたし、この映画がなければ知ることもなかったかもしれません。
時々考えるんですよ。
戦争に行く人は、どうやって人を殺すことができるようになるんだろうって。
自慢じゃないですけど、私なんか虫を殺すのがやっとですよ。それだって非常に心が痛む。何時間も沈鬱な気分で殺生をした事を悔い、殺した虫の成仏を祈ってしまいます。
ま、そんな私事はどーでも良いのですが、この映画のイスラエル人の主人公は、ミュンヘンで殺された同胞の仕返しのために、その事件の首謀者だと教えられた11人のパレスチナ人の指導者を殺して行くのです。
本当に恐ろしい話でした。
でも彼らも、とっても快活な普通の人達なんですよね。
最初にメンバーが出会って、自分達の仕事やら家族やらの話をして、笑顔で食事するシーンが無性に悲しく、非常にゾッとして来ます。
どうしたら人を殺せるようになるんだろう?なんていう私の疑問など吹っ飛んでしまいます。明るく、笑顔で、「奴らを正義の裁きにかける」みたいなことを言うのには、ドーンと重い気持ちになってしまいました。
実に重苦しいお話を描いた映画ですが、かなりの部分事実に基づいているとうたわれています。
「人を呪わば…」ということわざを思い出します。
そしてこの世界は、呪いと、その呪いによる墓穴とで、今や呪いだらけ・穴ぼこだらけなんだなぁと思ってしまいます。
とても気が滅入る作品ですが、映画として人間や世界の真実の一部を見せている作品として、これを認めざるを得ない、直視せざるを得ないということなのでしょうね。
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