ミュンヘン (2005)
»レビュー
Sexシーンと虐殺シーンをオーバーラップさせる意図とは?
2008/07/10
by
ミスター・ドイル
「キングダム」と共通する「報復の連鎖」をテーマにした作品。
一見日本とはまったく無縁のテーマに思えるが日中戦争での「南京大虐殺」はじめ数々の日本軍の戦争犯罪に対する報復を受けなかったのが幸いであったと思ってしまう。(二度にわたる原爆投下が「真珠湾攻撃」への報復だったとしたら別だが)
それにしてもこの作品で主人公夫婦のベッドシーンとイスラエル選手団の虐殺シーンをオーバーラップさせているのには何か深い意味があると思えるのだが…。
ユダヤ民族が歴史の中で度々見舞われてきた「民族が根絶やし」にされるジェノサイドの危機と、それの対極にある「子孫を残す」為の繁殖行為のSEXシーンを意識的に重ねたのだろうか。快楽の最中に残虐シーンを思い浮かべられるのか疑問が残るが…。
作品中でもドイツの苦しい国家事情が紹介されていたが、ドイツと歴史的立場を同じくし世界でも稀な憲法下の日本にとってもこのようなテロ攻撃は致命的と思われるだけに決して他人事ではないと思う。
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