花様年華 (2000)
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閉ざされたエロティックな世界
2008/03/23
by
星空のマリオネット
この映画に内容があるのかどうか、私には分からない。
しかし、この徹底した美意識の塊のような世界を、何と形容したらよいのか!?
男と女は、縦長のとても狭い空間、奥行きのある空間ですれ違う。
この空間の統一性が素晴らしく、また心地よい。小津安二郎のローアングルを想起させる徹底したカメラアングル。
アパートの廊下で、屋台に向かう階段で、袖擦りあう間隔ですれ違いざまに「魅せる」チャイナドレスの女。マギー・チャンの無駄のないうしろ姿を辿る愉しみ。
少し黄色を帯びた白熱灯の輝きが眩しい・・・そういえば、舞台はほとんど暗い室内や夜!
ワルツの音楽にあわせスローモーションでゆれる白熱灯のなんと優雅なことか! なわ暖簾まで幽かにゆれる。
繰り返し登場する白熱灯、音楽・・・そして端正で自堕落な男と女。
女の視線は男を一瞬しっかり捉えたかと思うと、さっと過ぎ去る。
その女の視線が少しずつ男に絡みだす。
二人の関係は中途半端でふんぎりが悪い。そのふんぎりの悪さが快楽を高めるかのように。
ストイックとかプラトニックという言葉は似合わない。
やはりエロティックというしかない。
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