白バラの祈りゾフィー・ショル、最期の日々 (2005)
»レビュー
号泣でした。
2007/01/19
by
ローズヒップ
この時代の映画は数本観たのですが号泣したのは初めてです。
登場人物も少なく焦点を絞ってあるので感情移入しやすかったのかもしれません。
主演の女優さんの表情も良かったですね。
ただ、彼女の誇りというのは「ドイツ人として」のか「人間として」のか「クリスチャンとして」のか・・・ちょっと考えてしまいました。
それに愛と勇気というわりにはちょっと「行きがかり上ここまできてしまった」という感もあったと思います。
この映画のつくり方のせいかもしれませんが。
いずれにしても言論の自由のない社会に対する怒りに震えてしまう作品です。(いいセリフも幾つかありましたし)
この時代をあらゆる角度から見るという点でも観ておくべき作品だと思いました。
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義の太陽
2007/07/25 by
嬉野桂花
>ただ、彼女の誇りというのは「ドイツ人として」のか「人間として」のか「クリスチャンとして」のか・・・ちょっと考えてしまいました。
ローズヒップさん、こんにちは。
今更でお答にならないかもしれないけれど…。
「ドイツ人として」「人間として」「クリスチャンとして」3つすべてなんだと思います。
良心に反することが出来なかった。自分の良心に問うたらこうするしかなかった、それはクリスチャンとして神から与えられた「良心にそって」でしょうし、人間として、ドイツ国に生きるドイツ人として、に自然と繋がるのではないかと。
劇中、ゾフィーが目を細めて太陽を見詰めるシーンが多々出てきます。町を歩くとき、連行されるとき、独房の中で、処刑場にひかれていく途中で。ゾフィーは恋い慕うかのように太陽をみつめます。
聖書はイエス・キリストのことを「義なる太陽」と記しているそうです。
つまり、彼女が見つめていたものは単なる外界の太陽ではなく、義なるもの、自らが信じる信仰や良心、ナチスドイツにあって誰の心からも消えかかりそうな尊いものへの恋慕に似た決意だったのでは、と解釈しました。
若さゆえに、あまりにピュアな最期でした。
現在のドイツ人がショル兄弟にドイツの良心を見て安堵しているのも、彼女が良心=義を求め続けた結果なんでしょう。
わたしはこの映画の淡々とした映像が好きです。いかにもドイツっぽい。無駄がなくて質素で色彩もなにもかも、嘘っぽくない。
ローズヒップさんと同じで、見ておくべき映画のひとつだと思います。 -
Re: 号泣でした。
2007/07/27 by
ローズヒップ
嬉野桂花さんへ
レスありがとうございます。
私にとってはこの作品を通して「誇り」とか「良心」について再考できたことも収穫になりました。
「目を細めて太陽を見つめる」シーンは私も気になっていましたが嬉野桂花さんの解釈はすばらしいですね。
ただ、「義なる太陽」という表現がイエスのことだとは初耳でした。(調べてみたいです) -
念のため
2007/08/02 by
嬉野桂花
クリスチャンの友人に確認しました。
やはり太陽を見つめるシーンでは「イエス・キリストを仰ぎ見ている」とシンプルに感じたそうです。
イエス・キリスト=義なるもの、果ては良心へ繋がるのでしょうね。ゾフィーは自らの信仰と良心に立って義なる太陽を見つめていたと思うと、決意を表す見せ方としてとても上手いと思いました。
依って立つところがある人は強いですね。
日本はドイツと比較されますが、同じように権力に信念で立ち向かった人の人生は、結果はどうあれ真実である限り、語り継がれるのだと改めて思います。 -
Re: 号泣でした。
2007/08/02 by
ローズヒップ
嬉野桂花さんへ
調べてくださりありがとうございました。
確かに「義なる太陽」という表現はマラキの書にも記されています。
ただ、この作品を通して見る限りでは彼女が敬虔なクリスチャンであったとは思えないのが残念です。
祈りのシーンのその祈りのことばにも強い信仰は感じませんでしたし喫煙するシーンや裁判官に対する態度に関してもそうです。
それで疑問を持ってしまいました。
でも、嬉野桂花さんのように解釈したほうがこの作品は美しいですね。
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