白バラの祈りゾフィー・ショル、最期の日々 (2005) »レビュー

「ヒトラー・最期の12日間」と表裏一体の作品

90点 2007/08/25 by 次男坊

とにかく見応えのある作品でした。
冒頭のビラ撒きのシーンから、断頭台のラストシーンに至るまで、緊迫した場面の連続で一瞬たりともスクリーンから目が放せませんでした。
特に尋問官との緻密な心理戦はとてもスリリングで、無罪を主張するゾフィーの嘘が次第に剥がれていく息詰まる展開は圧巻です。
また、レジスタンス活動を認めてからは、一転して理路整然と反ナチスを主張する彼女の毅然とした姿にはカタルシスさえ感じました。

「ヒトラー・最期の12日間」のラストで、ヒトラーの秘書を務めたトラウドゥル・ユンゲ本人が登場して、ゾフィー・ショルに言及していましたが、恥ずかしながら私はそれまで彼女のことをまったく知りませんでした。
「ゾフィー・ショル」と「ヒトラー」は正に表裏一体の作品であり、願わくば同じ時期に公開されるべきだったのではないかと思います。

ホロコーストの事実を知らず忠実に秘書を務め、ヒトラーへの協力者という十字架を背負って生き続けたトラウドゥル・ユンゲと、真実を見据えて信念を貫き、21歳の生涯を駆け抜けたゾフィー・ショルの二人の女性もまた表裏一体の存在であり、ユンゲが秘書として採用された日とショルが処刑されたのが同じ日、つまり「ヒトラー」のファーストシーンと「ゾフィー・ショル」のラストシーンが同じ日であるという事実も何か運命的なものを感じさせます。

どちらを演じた女優も魅力的だなんてミーハーなことを言ったら、「不謹慎だっ!」と怒られそうですね。
失礼しました。m(_ _)m

 

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