やわらかい生活 (2005)
»レビュー
優しい景色、優しい表情が印象的な映画。
2008/03/13
by
roco
絲山 秋子「イッツ・オンリー・トーク」が原作。鬱病の女性が、蒲田で暮しながら、ちょっと変わった人達と交流する日々を描く。
作者自身が鬱病だったためか、鬱病の主人公の描写が無理なく、納得できる気がする。ふわふわとした足取りで生活をする主人公がだけど毎日を丁寧に必死で生きている様をみつめる、従兄の表情がとても優しくて印象的。寺島しのぶも上手だけれど、豊悦は本当に演技が上手いと思う。映画も優しいまなざしで撮られていて、カメラを見るシーンが、好きです。描写が優しくて泣けてしまいました。地味な映画だけれど、映る景色、雰囲気、まなざしがとにかく人への優しさに満ちている気がします。
難点はラスト。なぜそんな展開にするのか、正直納得がいかず、原作を読みました。原作にはない展開でした。原作には映画では描かれていない、小さくも秀逸なエピソードがあるので、映画が好きだった人はぜひ原作も読んでみて下さい。
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