明日の記憶 (2005)
»レビュー
チープさが気になってしまった
2007/07/05
by
星空のマリオネット
主演の渡辺謙さんと樋口可南子さんが何とか支えきった映画。
映画作品としての完成度は高いとは言えない。先ず、ファーストシーンのチープさは何ともいただけない。また、アルツハイマー病に侵された主人公が錯乱するシーンで、何度も景色がぐるぐる回り歪むシーンが登場するが、これまたチープ過ぎる。
会社での人間関係や主人公の活躍と苦悩の場面は面白く生き生き描かれているのだが、娘夫婦の描き方に深みがなく演技も悪いように、家庭内でのやり取りで魅力的なシーンは思い出せない。主人公はやはり会社で生き生きと自己表現していたということでしょうか。
そうは言っても夫婦関係は濃密で、樋口可南子さんが演じた主人公の奥さんの苦悩と、ほとばしっていても、どこか奥ゆかしさがある怒りと悲しみは、胸に突き刺さるものがありました。
渡辺謙さんは余り好きなタイプの俳優ではありませんが、彼の本作への思い入れの強さが十分に理解できる熱演でした。元気で会社で躍動していた時から、病気に侵されていく過程の移ろっていく表現は見事でした。
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