カサノバ (2005)
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フェロモン
2006/07/19
by
倉島穂高
どうやら私はヒース・レジャーが発するフェロモンに対して感受性が高いようです。超ハンサムというわけでもないし好みの顔でもないし、芝居が特にうまいとも思わないのに、彼の顔つき、体つき、表情、動きを観ているだけでなんとはなしにうっとりしてしまうのです。あのカサノバなら私もなびく。
こういうフェロモン、ほかでも感じたことがあるぞと思ったら、ブノワ・マジメルについてこんな評を書いておりました。
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そう、彼らに共通しているのは尋常ならざる年増殺しフェロモン。そーいやヒースくん、以前はうんと年上のお姉さんばかりと浮名を流していたよな〜と、深く納得しました。
『ヴェニスの商人』や『リバティーン』のような重厚ドラマ路線なのかと思いきや、明るく軽いコメディ仕立てで楽しめました。でも、ハルストレム監督らしく、物語の舞台と主人公たちの状況は閉塞的で、そこからの脱却と回帰といういつものパターンをしっかりと踏んでいますね。今回の「回帰」にはちょっとヒネリが入っているけれども。
唯一残念なのがヒロインのシエナ・ミラーが小粒な点。美人なんだけど、現代的にちまちま整いすぎた顔はあの重厚な舞台とコスチュームには似合わない。『ヴェニスの商人』でポーシャを演じた女優よりも造形的にはずっときれいだと思うのですが、あっちの女優はルネサンス絵画から抜け出してきたような雰囲気だったのに、シエナ嬢は現代の都会のキャリアウーマンみたいで、なんか違う。もっとメリハリのある顔立ちの人を使ってほしかったな。レナ・オリンに貫禄負けしちゃってるもの。
レナ・オリンといえば、「この子の父親は巨漢でしたのよ」という伏線がああいう形で生かされるとは、予想外で大笑いしました。めでたしめでたし。
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