日本沈没 (2006)
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センスの無さが致命的
2006/07/19
by
りんぼ
この手のパニック映画の場合、肝心なのはどこに視点を置くかだと思う。
どうしたって視点が多くなるのだから郡像劇に近くなる。
例えば「タワーリング・インフェルノ」のような構成。
しかし、この映画の目指しているのは「タイタニック」のような構成だろう。
そこに私は中途半端さを感じてしまう。
むしろ私はこの映画、群集劇にした方が良かったのでは? と感じた。
それは何と言っても主役が目立たず、周りの役の方がまだ魅力があったからだ。
印象的で魅力的だったのは及川光博さんと豊川悦司さんだ。
次点で大地真央さん辺りだろう。
彼らと比較して主人公に対して共感は出来ず、ヒロインとの恋愛についても盛り上がりに欠ける。
一言で言ってしまうと、主人公に魅力が無いのだ。
観客が最も感動出来るのは主人公の話のはずだが、それがしっくりこない。
一つの理由は、主人公の心情とその心変わりをする辺りが不明瞭なのだ。
だから、最後の決意もなんだか周りに流されてしているように見えてしまった。
この辺りは配役ミスかな? という気がしてならない。
配役ミスと言えば、首相が小泉総理にそっくりなのはセンスが無いなぁ。
クライマックスにしても、あの状況にするにはちょいと無理がないか?
科学的交渉以前に、普通に爆破作戦を成功させる方法はあったはずだ。
(ネタバレになるのですまないが、あそこはパイプで繋いで落とせばOKでは?)
空想科学というものは、その辺りの緻密さこそが見所のはず。
その詰めを怠ると即座にその臨場感が無くなっていくのだ。
最後にCGについてだが、全体的にはレベルが高いが玉石混交という部分も否めない。
特に予告で使われた津波のシーンについてはどうかと思う。
そういうシーンを予告で使うのももったいない気もする。
結局、作り手のセンスに拠る所が大きいが、案の定ボロが出てしまったという感じがする。
こういう大作こそセンスを最大限に絞り込むべきなのです。
或いは大作であるということが作り手の足枷となってしまっているのかもしれない。
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