日本沈没 (2006)
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映画技術の日進月歩を痛感させられます
2008/04/28
by
牧坂満
小松左京のSF小説を森谷司郎監督が1973年に撮った「日本沈没」は脚本が橋本忍なので、重厚なストーリーテリングと緻密な人物描写では到底及びませんが、CG他音響効果の向上による迫力は認めざるをえません。田所雄介博士を豊川悦司が演じており、前回の老人がかなり若返った分、主人公の小野寺俊夫を演じる草なぎ剛の頼りなさを上手くアシストしています。また時代の変遷は女性のガテン系へも進出している現代を表して、阿部玲子の職業をハイパーレスキュー隊員に設定していますが、彼女を演じた柴咲コウが往年の梶芽衣子のような鋭い視線を見せて魅力的です。結城達也役の及川光博もよかったですね。
前作ではアメリカ向けのバージョンとして、最後にアメリカ艦船団が日本国民を救援に来るバージョンと日本国民がかつてのユダヤ人のように流浪の民になる国内バージョンとがありましたが、今回はプレートを切断するという自力本願が素晴らしいですね。…前作ではプレートによる日本列島沈没説=ひずみの発生には、日本列島付近の四つのプレート(岩板)の運動が関係していて、西の向かって動く太平洋プレートと北西方面に移動するフィリピン海プレート、大陸側のユーラシアプレートと北米プレート…を科学的に証明した東京大学に在籍していた本物の地球物理学者が説明をしていましたが、今回は割愛されています。温故知新。
しかし、田所雄介博士が地球物理学会の異端児としてのキャラクター設定でも理科系人間が、国土地理院の全地球測位システム(GPS)を使用して日本列島の地殻変動を観測した結果、フォッサマグナ(糸魚川−静岡構造線)という日本列島を分断する断層から将来のシュミレーションを映し出したPC画面にパンチを入れたり備品を蹴飛ばすシーンは漫画チックにデフォルメされ過ぎています。だから、大地真央の凛々しいところが協調されるのでけどね。
ハリウッドで「ポセイドン・アドベンチヤー」がリメイクされましたが、「日本沈没」同様にスリルはあるがドラマがない。高度な撮影技術による災害実況中継を見ているようですね。
【民放地上波TV】鑑賞
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Re: 映画技術の日進月歩を痛感させられます
2008/04/21 by
夢寝由来
>柴咲コウが往年の梶芽衣子のような鋭い視線を見せて魅力的です
このニ女優の魅力のつながりは興味深いです。
二人とも良い意味での“猫の瞳”を持っています。チト危ないけれども惹かれてしまう。
私は高校生時代TV『寺内貫太郎一家』を見ていましたがそれは梶芽衣子ファンだったからです。 -
夢寝由来さんも彼女の視線に悩殺されたのですか
2008/04/28 by
牧坂満
しかし、柴咲コウも作品に恵まれていませんね。往年の梶芽衣子も「曽根崎心中」のような名画に出会うまでは、鋭い視線を見せた「野良猫ロック・セックスハンター」や「女囚・さそり」、「修羅雪姫」のようなプログラムピクチャーの際物的魅力的だけでした。
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