紙屋悦子の青春 (2006)
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笑えて切ない佳品
2008/08/13
by
バグース
クスクス笑っている内に、切なくなって行く作品。
爆音もなく一発の爆弾も落ちてきませんが、戦争が引き起こす不条理をジワジワと訴えて来る反戦映画となっていて心に残る映画でした。
エンドロール以外に音楽も一切無く、登場人物も極端に少なく、動きも少ない上、写る舞台は2箇所のみと云う省エネ映画ですが、見せ場も適当にあり、脚本の上手さと監督の腕で見せる作品とも言えましょう。
この意味で本作は成功していると思いますし、黒木和雄監督の遺作として相応しい出来栄えでした。
登場人物が皆他の人達の思いを判っているのに、はっきり表に出さず、皆が己の腹一つに収めてしまう態度は、現代の若者から見ると、ちょっと歯がゆい感じがするかもしれませんが、当時の人々の考え方を察するに十分納得出来ます。
恐らく日本人にしか理解し難い風景かもしれません。
老年になってからの二人に、どうも違和感があるのが(いっその事別人を起用したら良かったのかも?)気になってチョット減点しましたが小さな問題でしょう。
女優の歳を数えるのはご法度でしょうが、「私をスキーに連れてって」が87年ですから本作の約20年前です。それを考えると主演の原田知世さんの若さと可憐さは驚異的です。どう見ても嫁入り前の娘にしか見えませんでした。妖精みたいな人ですなあ。。。。
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