ブラック・ダリア (2006) »レビュー

軽いファン向け

60点 2006/10/30 by アキラ

ブラック・ダリア

普通の映画好きなら全作見てて当然のデパルマですが、(私自身は『ミッショントゥマーズ』以降見逃していますが)そうでない方は彼の作品と聞くと『殺しのドレス』や『ボディダブル』や『アンタッチャブル』の人でしょって連想する。そんな普通の文化人層を狙ったのかこれらのヒット作の特徴が今作には色濃い。それすらも見てない人には意味不明でしょうけど。他にも70年代の『キャリー』や『ファントムオブパラダイス』からオリバーストーンやジョルジオモロダーと組んだ『スカーフェイス』や90年代の『虚栄のかがり火』や『カリートの道』や『スネークアイズ』等、注目に値する作品は多々あるが、それらの作品と比べてしまうと一概に彼らしいとは云えない。今回は分り易くヒットした路線でもう一度って事だろうか。デパルマのヘビーなファンよりライトなファンには嬉しい内容なのかも。

予告ではダリア事件の方がクローズアップされてたけど、本編はそれを追う刑事たちの三角関係の方がメインだった。二人とも元有名ボクサーで警察のエリート。対戦成績からしてカナリの兵。そして女は訳あり。時代背景も設定もハードボイルドなクライムサスペンス。彼独特な女の怖さも出てる。彼のドラマツルギーに関しては古くはフラーやホークスからライトマンまで使い古された省略法だけど、その根底にはフランスのノアールだけじゃなくて個人的にはフランチェスコロージの影も色濃いと思う。今回も事件直前のシーンで独特の長回しで撮られたと思えるショットがあるけど何分のなんてのは結果であって被せて撮っておくって手法は昔から当たり前にやってる訳で、むしろ『黒い罠』とか『プレイヤー』みたいに売りになるよりこーゆー適切な状況描写として使われた方が好感が持てる。

ちなみに、映画における1946年当事の映写技術は35ミリモノクロであれば現在と同様にHDカム並以上の品質だったのでカメラテスト映像は全く変ではない。保管状況の悪い当事の映像を今見てる訳ではないのだから。厳密にはカラーフィルムには進化の歴史があるが、モノクロの場合はクランクが手動でなくなった時点から品質は照明技師と撮影技師の腕に委ねられている。レンズの種類にも歴史があるが技師が好んで使いたがるレンズはこの時代に既にあったものばかり。後に発明されたズームレンズ等は家庭用に浸透したが、プロの現場ではヒッチコックやキューブリックをはじめとする技巧派が部分的に効果として使っただけで、あえて短玉を離れようとする技師は少ない。現在、メディアがデジタル機器へ変化しつつあるが強引に当時のレンズを使おうとするカメラマンは多い。白黒フィルムカメラの歴史は一般の方が思うほど進化していないのです。

 

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  • Re: 軽いファン向け

    2006/11/11 by 未登録ユーザ なんやねん

    なんかウンチク並べただけで、感想も分からずスカスカで馬鹿みたい。
    これだから業界崩れは救いがたい。木を見て森を見ずの典型ですね。
    ヘビーなファンもライトなファンも、もっとちゃんと映画を見ようね。

  • Re: 軽いファン向け

    2006/11/11 by 未登録ユーザ ライトなファンです

    ライトファンなので楽しかったですよ〜
    色々お詳しいようですがよく分かりません…
    その道の方なんでしょうか
    なんだかバカにしているみたいな文章であまりいい気はしないですね

  • おやおや

    2006/11/17 by アキラ

    なんてあからさまな誹謗中傷だ事。
    登録ユーザーがわざわざステハン使ってご苦労なこった。
    誰が反応してるか文脈で想像がついちゃうけどね。
    無駄に年食った人生の負け組が自己投影してんのかな。
    たかが悪戯でそんなに怖がらなくていいよ。

    削除するのは簡単だけど一ヶ所だけ当たってるからあえて残す。

    中身がスカスカってのは同意。やっぱバレるわな。ハードボイルドもノワールもネオレアレズモも私以上に見てる映画好きが読んだって「そーいえば似てるね、だから何?」って反応するだろう。無駄に長ったらしく書いても実は何も云ってないから。映画ファンのふりをしたがる輩を見下すだけの文面になってる。基本的に映画のサイトだから内心映画知らない奴を見下してる訳だけど、今回は露骨に出ちゃったね。自覚があるんならそんなもん載せんなって気持ちも分からんではない。

    でもね、私は仕事で書いてる訳じゃないのよ。そりゃ見る時は仕事の糧にもなるから真剣だけど、ネットなんて100%お遊びだからね。リラックスした脳ミソふにゃふにゃ状態で書いてるから駄文だと思っても「まいっか、とりあえずあげちゃえ」で投稿しちゃう訳よ。特にこの作品なんて難解かもと思ってたらハードボイルドにしちゃ実に親切な娯楽だったしね。実を云うと自宅と職場の共有フォルダ代わりにここに書く事もある。記憶力悪いから。検索で”映画”と引くと一発で出る分かり易い場所だから都合がいいの。

    これでもね、投稿始めた頃には気を使って500本目までは一応このサイトにある作品だけしか投稿しなかったんだけどね。最近じゃほとんど誰も読まないであろう個人的な趣向に走った作品も投稿するし、そこではこれより酷い駄文も多々載っけてる。基本的に文章力ないし常識ないしね。その部分じゃ見下されても仕方ない。私は映画で見下してんだから別の事で私を見下すのはアリっちゃアリ。実際、我々みたいな職でない限り映画なんて何の役にも立たないしね。多くの時間を映画で浪費している私より見てないで別の事に打ち込んだ人の方が様々な面で優れているのだろう。

    それとね、業界人は皆映画に詳しいってのは偏見。私の場合は職場の仲間からも映画マニア扱いされてるからね。私にしてみれば本当に好きならもっと見ろよってのは周りの人に対して常々思ってる事だけど。実際は見れない環境が多いから見てない訳だけど。私も3年ほど前まで2年間位ADやってたけど、その頃は劇場通いできるほど自由になる時間がなくてブランクが開いた。ほとんど技術スタッフがいない報道特番の現場とか全部任されるセミプロの現場だったから演出術より先に機材の扱い覚えて技術屋になった。編集は拘束時間にシビアな職種だから自由になる時間が増えて再び映画館通いって訳だ。でも最近また忙しくなっちゃってるから映画見る時間よりパソコンに向かう時間を削ってる。だから返信されても返事は遅れるかもね。
    また何を話したかったか忘れて意味がない事ばかり書いてしまった。まいっかで投稿。

  • 卑下したレビューではないでしょう。

    2008/04/18 by 牧坂満

     本作品は1940年代のフィルム・ノワールの継承者を自他共に認めるデ・パルマが「スカーフェイス」や「アンタッチャブル」、「カリートの道」で描いた骨太のクライムムービーにカテゴライズされると思いますが、“アキラ”さんはこれを…デパルマのヘビーなファンよりライトなファンには嬉しい内容なのかも…と記述されています。これは“アキラ”さんの意見が正鵠を穿っている訳で、決して卑下したレビューではないでしょう。

     デ・パルマ監督には上記した犯罪映画の系譜の他に、技巧を誇示するサスペンス映画の系譜もありますので、“アキラ”さんはこちらを述べたかったのではないでしょうか。再び、“アキラ”さんのレビューには…彼のドラマツルギーに関しては古くはフラーやホークスからライトマンまで使い古された省略法だけど、その根底にはフランスのノアールだけじゃなくて個人的にはフランチェスコロージの影も色濃いと思う。…若いファンの方々には馴染み薄い監督だと思いますが、私もフランチェスコ・ロージをダブらせています。

     360度移動ショットや縦の構図のディープフォーカスなどケレン味溢れる技巧を駆使して筋金入りの映画ファンを呻らせたようです。

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