麦の穂をゆらす風 (2006)
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緑が眩しかったが・・・
2007/07/14
by
星空のマリオネット
終始、アイルランドカラーの「深く濃い緑」のなかで、物語は展開します。
エメラルドグリーンの島といわれるアイルランド島。
その緑の眩しさ美しさは格別で、場違いな血なまぐさい闘争の悲劇性を際立たせます。
ホッケースティックを手にボールゲームに興じた普通の若者たちが、銃を手に武装闘争に駆り立てられ、そしてのめり込んで行く。
自分よりも弱い立場の人間に対する暴力が肯定された時、人間の残忍さが現れてしまう。それが弱い立場の人間の反撃を招き、またその復讐が始まる。憎しみの連鎖です。
イギリスとの和平が成立しても、一度、野に放たれ勝利を味わった若者たちの理想やエネルギーは納まることを知らない。路線闘争が泥沼化するのは必然かもしれません。そこに宗派対立も絡むのは、現代に至るまで何ら変わることのない人間社会の宿命なのでしょうか。それは仲間だった友人を処刑し、兄弟の運命を別ち、それぞれの家族、母や妻を悲しみと憎しみの底に突き落とす。
ただ、この映画が何に主眼を置いているのか、私にはいまひとつ伝わってきませんでした。淡々と描くなか、ロングショットで捉えられた「逃げるような後姿」に孤独と悲しみを託しているのでしょうが・・・
自分の体験に通じる部分がないせいでしょうか、この世界に没入したり、共感したりはできませんでした。
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