それでもボクはやってない (2007)
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裁く側がまず襟を正せ。
2007/04/06
by
碧井ライト
傑作だとは思うが、後味の悪い作品である。痴漢の冤罪をテーマにしているが、そこから日本の社会構造、リーガルマインドを含めた法制度、人間性にまで対象を広げ、鋭い矛先を向ける、周防正行監督の渾身の一撃である。
『Shall We ダンス?』から11年。待った甲斐は十分にある。綿密な取材、勉強の成果が凝縮されているのは、法律を知らない人でも一目瞭然だ。このタイトルから想像し、軽いコメディのノリで鑑賞するなら、打ちのめされるだろう。悪く言えば“お堅い”、良く言えば“かなり見応えがある”。
加瀬亮は好きな役者だが、主役には物足りない。ただ、冤罪者役はマッチしていた。安定した演技の役所広司は秀逸。他のキャストも皆、味がある。
狭義の意味で、陪審員制度スタートとは直接、関係が無いように思える。しかし、法を守り、守らせる側に、正義から懸け離れた人が立っているのは問題。近年、一連の報道で、本作の内容がフィクションでないことは明白。(Koji.H)
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