愛の流刑地 (2006) »レビュー

編笠で踊る女性の姿

80点 2007/03/28 by トラッフ゜

愛の流刑地

渡辺淳一の朝刊の小説は読んでいたがその小説よりも映画の方が感動的だった。特に寺島しのぶの冬香は最高。寺島は美人と思える時とブスにも見えるのだかものすごい耀艶さを持っている女優だと思う。長谷川京子も熱演していてこの人の色気を初めて感じたが法廷シーンはちょっと空回りしていた気がする。鏡を多く使用していることや濡れ場シーンの重ね撮りのような演出はとても良いし、なんといっても編み笠で踊る女性の姿を映し出しているのがいい。また、京都の大きな木の下での出会いのシーンはとても印象的。原作とはだいぶ異なっていて作家の年齢は53歳だったと思うが映画では豊川悦史に合わせたようだ。豊川と冨司純子の演技もいい。母親の証言は涙を誘う。最初に首を絞めて殺すシーンからスタートするのは悪くない。冬香のメッセージはとても心に響いた。カメラアングルは常に意識されていて人物描写も景色も撮り方は落ち着いた感じを受ける。エンドタイトルがテレビ的だったのは残念。「失楽園」の方が良かったな。

 

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