ルワンダの涙 (2005)
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狂気の世界
2007/03/13
by
はなよ
不謹慎を承知で言えば、どこかのホラー映画のようなシチュエーション。
ただ、門の外に居るのは、ソンビでも吸血鬼でもなく人間なのだ。
その事実こそが、ホラー映画よりも怖ろしく、救いがない。
クリストファー神父の決断の意味はわかる気がする。
違う道を選べば信仰を失ってしまうだろう。信仰を失って生きることは、ある意味死ぬよりも辛い。虐殺の狂気に取りつかれた若者の中にも神の光を見、すべてを赦し愛しく思える境地に至った時、恐れるものは何も無い。その心に共感した。
原題は「Shooting Dogs」、観る前は変ったタイトルと思っていたが、中盤でその意味が NATO ひいてはヨーロッパの先進国への痛烈な皮肉になっている事がわかる。
劇中、神父が「・・・希望しかなかった」と語るシーンがある。
神父の希望は打ち砕かれ、紛争は止まず、戦争やテロ・内乱の陰で罪もない人々が理不尽に命を失っている。
それでも、わたしは「希望だけは残っている」と信じたい。
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