さくらん (2007) »レビュー

鮮やかさに満たされました。

80点 2008/05/17 by 睡蓮

さくらん

とても色がきれい。画面が赤でジャックされていました。
蜷川実花監督、この人が十年後どんな映画を撮っているか、楽しみだな。
その頃には私はファンになっているだろう。
とても心を酔わせる人です。耽美に嵌まり込めます。
舞台劇演出家の蜷川父親とそっくりだ。
二人とも引き込ませてくれる。

原作も監督も音楽も、主役もみんな格好いい。
全員女子受け業界1の集団です。
とっても心地よかった。
女の園で、みんなが個性をのびのびと発露しているって感じ。
耽美で、それが好みでした。

土屋アンナもすごく、私は良かったと思います。
啖呵を切れる女優って、実はそういない。
生き方があって、初めて啖呵に味わいが生まれるものだから。
道中の気位の高そうな、風格とかとっても夢見心地にさせてもらいました。

日本人の女の子って感じの集団で、多分外国から見たら楽しそうに見えると思う。
江戸ですよね。江戸文化は、こういう側面がとても優れているので、もっとみんな楽しめばいいと思う。
着物もきれいでした。

原作のでしょうけど、とにかく台詞にキラキラ輝いているものが沢山散りばめてあった。
「間夫を信じて何が悪い。」
「多くを得るものは多く憎まれる。」
「何処へ言っても同じ事。それが分かっただけでも儲けものだ。」
「同じ地獄を知っているから、同じ地獄に落としてやらねば気が済まぬのじゃ。」
「泣いても負け、言っても(?)負け、勝っても負けだ。」

あらゆる個性が、一番いい状態で表現されていたと思います。
これは、楽しめました。
女の視点で描く映画には、目が無いのですが、これもその代表です。

キャストが、的確で笑えました。
女性が見る、美しさとか、自意識とかそういった面まで鑑みて、キャスティングしているなぁという感じ。
共感しました。
管野美穂が、きれいでした。
ただ、最後のほうで意地悪をする時、ちょっと照れが感じられたな。
もっと意地悪く徹底して欲しかった。

 

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