憑神 (2007)
»レビュー
逆クリスマスキャロル
2007/08/07
by
アキラ
多神教の国ですから色々な神様がいるもので。ここに登場する神様はその中じゃちょいとは名を知られた方。とある貧乏侍が怪しげな神社に手を合わせちゃったら貧乏神、疫病神、死神と厄介な神様に付きまとわれちゃうってな話。神道だから念仏唱えても効くはずがない。陰陽道の呪文も魑魅魍魎レベルには効いても高等な神様には通用しない。時代は幕末。まるで同じ新田次郎原作の『壬生義士伝』を思わせる設定で安っぽい自己犠牲とお涙頂戴に持って行く所までもソックリ。話自体は違うけど規模を縮小したコメディ版っぽい。
西洋には3人のゴーストが業突く爺さんスクルージを改心させるってお話があるが、これはその逆で貧乏ながらに誠実な侍が3人の神様を改心させちゃうってな内容。いかにも新田次郎らしい商業主義的で陳腐な話ではあるが降旗さんが監督してるから見るに耐える作りにはなってるだろうと寄ってみたら意外と面白かった。降旗さんにしては結構崩した撮り方してるけど、彼の作品らしい少々チープな味わいは消えていない。いくら特撮が下手に見えてもあくまでも映像より役者の演技を立てる硬派な姿勢には相変わらず好感が持てる。セット丸出しの舞台でも芝居に引き込めればスター映画作家としては良い仕事。
このレビューに対する評価はまだありません。
※ユーザー登録すると、レビューを評価できるようになります。
返信を投稿
Copyright©2008 USEN GROUP All Rights Reserved.







