私たちの幸せな時間 (2006) »レビュー

キリスト教的なメッセージ

80点 2007/10/08 by Shiro

私たちの幸せな時間

 これはキリスト教的な映画だ。別に教義を押し出してはいないし、実際宗教臭くもない。けれども、ふたりの人間が徐々に心を開いて相手を受け入れるとき、自分の罪の姿を直視できるようになり、そのことが他者を真の意味で赦すことにつながる。そういうはっきりしたメッセージを持っている映画なのだ。はっきりしたメッセージを十分なリアリティというか説得力で見せてくれるところにこの映画の力がある。
 確かにデッドマン・ウォーキングとモチーフが似ているが、あの映画ではシスターだけが主人公で、自分の罪を直視しようとしない死刑囚を、彼女がどうやって最後まで導くかを見せた。ところがこの映画では、ふたりともが主人公なのだ。
 実際、カン・ドンウォンとイ・ナヨンのどちらも、心の深い部分での変化をよく演じていたと思う。

 

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