タクシードライバー (1976)
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深い意味ではなく
2007/10/17
by
BLACK
私は映画生活2年目にして、本来なら映画生活開始直後に観るべきこの『タクシードライバー』を鑑賞しました。
マーティン・スコセッシ監督の作品はいくつか観ていましたが、その頃『コマンドー』やら『ランボー』やらのドンパチアクション映画ばかり観ていたためにスコセッシ監督のやや暗めの雰囲気でかなりドラマとして明確なメッセージの込められた作品は“難しい映画”“大人の映画”と感じてあまり感動することが無かったからこの作品も理解して深く感じることが出来るか不安だったけど、観てみるとラストまで一気に引き込まれた。
ネットなどでよく見かけた「デ・ニーロが鏡に銃を向けて一人で喋るシーン」も、とても怖かった。
ロバート・デ・ニーロは『ミート・ザ・ペアレンツ』などでこそ明るい楽しげな演技をしているけど、オフ時の人間的にもかなり独特の雰囲気と威圧感を持つ人物らしく、この作中のシーンの数々でもその雰囲気が滲み出ていて、上手く恋を進められぬ不器用な男である前半のロマンス・シーンではちょっとドジで同情できる普通の男を完璧に演じていたのに後半に差し掛かると途端にバイオレンス度の高い精神的にイッちゃってる男に変わり、その役柄の変化を自然に演じているため、トラヴィスの孤独な眼に強い恐怖を感じた。
ラスト、短いながらのバイオレンスシーンはアクション映画マニアの私にとってかなり衝撃的だった。
淡々と歩いていくトラヴィスの前に「ヘイ!」といって話しかけた男を彼は普通に、何の事なしに銃を持ち上げてバンと撃つ。手が吹き飛ぶカットも凄かった。
首を撃たれると普通の映画じゃ死亡なんですが、この映画のトラヴィスは死なない。手で押さえただけで普通に顔色も変えずに撃ったヤツを10倍返しの如く撃ちまくる。
全身にゾクゾクッと鳥肌が立つのを感じました。
まさに“暴力”
止めようのない狂気が何の飾り気も無くストレートに描写されている本作は決して娯楽映画ではありません。
マーティン・スコセッシ監督の作品はだいたい娯楽映画じゃないものが多いですが…。
中途半端な気持ちでこの映画は観ないほうが良いです。
今なら何かを感じ取れる。または自分自身が今現在孤独を感じている、というときに、観てみて下さい。
エネルギーを超えた強い何かを感じ取れるはずです。
オススメです。
人生一度は観ておくべき真の名作の一つです。
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