ボルベール<帰郷> (2006)
»レビュー
母ものとしては最高のバランス感覚
2008/01/18
by
Baad
アルモドバルの映画の中では母ものとしては最も常識的にきちんと作られた映画でしかもそれが上手く成功しています。さらに幽霊のエピソードなど遊びの部分の演出も浮かずにしみじみとした情緒をかもし出しているのが素晴らしい。
ペネロペは「オール・アバウト・マイ・マザー」以後久々の出演でしたが一回りも二周りも大きくあでやかになって帰って来て、見事です。どちらもお産で亡くなってしまう「ライブ・フレッシュ」の若い娼婦や「オール・アバウト・マイ・マザー」の若いシスターとはなんという違いでしょう。
個人的な趣味から言えば母ものでは「ハイヒール」や「私の秘密の花」の方が好きですが、ペネロペの美しさにもこの作品のバランスにも文句のつけどころがなく、成瀬巳喜男の全盛期のメロドラマを連想した、と言ったら褒め過ぎになるでしょうか。
昨年見たドラマ作品ではベストでした。
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