椿三十郎 (2007) »レビュー

監督の森田芳光さんへ「解ってますか?」

50点 2008/02/06 by ウーミン

椿三十郎

映画ファンなら必ず「黒澤映画を観ずに映画を語るな」と言いますね。まぁその通りだと思います。僕自身はご人の映画をすべて観ているわけでもないんでそんな小輩な人間が知ったかぶりする気はないんですが、「七人の侍」「用心棒」「影武者」そして今回のオリジナル版「椿三十郎」くらいは映画好きという人には観ておいた方が身の為だと思いますよ。
さてそんな黒澤映画の代表作の一つ、「椿三十郎」を織田裕二主演でのリメイクということで、どうせ原作レイプになりそうだからパスしようと思っていたんですが、映画の日にレイトが観れたのでついでに観ておきました。
「ユニーク」って言葉は最近あまり聞きませんが、ある種のキャラクターを突き詰めれば自ずとそのユニークさが出るのは黒澤映画の副産物の一つといわれています。七人の侍の三船敏郎さんなんてまさにそれですね。
まぁ、違和感ってモノは「リメイク映画」には必ず付きまとうと思うんですが、リメイク版の監督である森田芳光さんに「それを解っていますか?」と聞きたいんですよ。
何故オリジナル版はモノクロ映画なのに椿の色が赤く見えたのか、何故三船敏郎さんはあのような言葉使いであったか、何故オリジナル版はラストをあのようにしたのか、等、リメイク版も決して面白くないわけないのに、そのどれを採ってもリメイク版は取って付けたような感じがしました。
オリジナルが完璧な映画だから当然と言えばそうですが、ハリウッドでポセイドンアドベンチャーがリメイクされたときにも既に完成している映画を作り直して一体誰が得をするのか?と思ったんですが今回の映画もそう思いました。
自分だったら恐くてリメイクどころか聞かれても答えられないですよ。
…とまぁ、この映画を客観的に語るのは自分には不可能なので今回はこの辺で終わります。
この映画を観て「面白い」っていえたらそれでいいんじゃないですか?
6点にしてるけど本当はつけようがありませんし、コケようが成功しようが興味ありません。
では今回はこの辺で

 

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  • ウーミンさんを支持します

    2008/02/08 by 夢寝由来

    > 映画ファンなら必ず「黒澤映画を観ずに映画を語るな」と言いますね。「七人の侍」「用心棒」…「椿三十郎」くらいは映画好きという人には観ておいた方が身の為だと思いますよ。

    良く言ってくださった!!

    > 何故オリジナル版はモノクロ映画なのに椿の色が赤く見えたのか、

    九人の若侍たち〜現実に体育会系合宿を強いられた俳優たちやスタッフの情熱が反映されてるからでしょう。

    >何故三船敏郎さんはあのような言葉使いであったか、

    黒澤明が東映時代劇=歌舞伎調のセリフ廻しにうんざりしていてイジってやった!と思います。

    「七人の侍」の勘兵衛の知恵と久蔵の腕と菊千代の馬力&言葉使いを持ち合わせたのが三十郎だと思います。

  • Re: 監督の森田芳光さんへ「解ってますか?」

    2008/02/12 by ウーミン

    コメント&登録ありがとうございます。

    言いたい事がほとんど書いてもらったので、もう何も言う事はありません。

    出演された皆さんのプロ根性には何も言えません。

  • 白黒画面の赤い椿

    2008/05/18 by 夢寝由来

    ウーミンさん
    三ヶ月ぶりですが、分かった事を報告します。
    私の友人で「天国と地獄」の“煙突の煙”と混同して「椿三十郎」は椿だけ赤かったと言った奴がおりました。
    オリジナル版で黒澤監督は赤い椿だけカラーで描きたかったが当時の技術では無理と判断し三船敏郎に“赤でも白でもいいじゃねえか”とセリフで印象付け、隣の椿屋敷でまず三船は(たぶん墨汁で染めた)赤い椿をたくさん採る。
    又、血気はやる若侍たちの斬り込みは特攻隊員の出陣を連想させます。これは勘ぐり過ぎかもしれませんが、土屋嘉男と平田昭彦がリアルタイムで出征をぎりぎり免れた世代で加山雄三らは物心ついた頃から戦の大義名分を教育された世代だった事がかぶっています。
    若侍の斬り込み≒特攻隊員出陣→赤い血潮
    以上、最近オリジナル版を見直した際の補足です。

  • Re: 監督の森田芳光さんへ「解ってますか?」

    2008/06/05 by ウーミン

    遅くなってすいません。
    返信ありがとうございます。
    最近またDVDを観たんですが確かに、椿は赤くありませんでしたね。でも赤く見えたのは白黒映画では黒く塗ったら赤に見えるから椿を黒く塗っていたそうですね。不可能を技術でカバーする監督は凄いしか言えません。
    >血気はやる若侍たちの斬り込みは特攻隊員の出陣を連想させます。
    なるほど。若侍や浪人の立ち位置からも当時の世相があったのか、いや、そういう事もあったと思います。
    貴重なご意見、ありがとうございます

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