夕凪の街 桜の国 (2007)
»レビュー
原作のすばらしさをあらためて実感
2008/04/11
by
かーぼうい
DVDで見ました。
正直言って、前半の「夕凪の街」の部分は、原作をそのまま映像にしただけの、あまりにも類型的、紋切方的な描写にいささかうんざりし、見つづけるのをやめようかと思いました。
しかし、後半の「桜の国」に入ってからは、ぐいぐいとひきつけられ、見事だなあと感心しました。
でもそれは、映画の手柄というより、原作がすでに創り上げていた「物語の力」であったと思います。
原作の偉大さ、見事さにあらためて気づかされました。軽やかに見えて、なんと骨太で重層的な、奥深い物語であることか。
誤解なきよう、映画も決して悪い出来ではありませんよ。
特に堺正章さんの、抑制の効いた演技は、実に素敵でした。広島の川原での、打越氏との再会シーンには、涙がでそうになりました。
お勧めできる一本です。けれど、この映画に感心された方は、ぜひ原作を読んでいただきたいと思います。
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