殯(もがり)の森 (2006)
»レビュー
独りよがりの森
2008/01/09
by
のびた
どうも僕はカンヌ映画祭とは肌が合わないようで、ここで賞を取った作品でこれというものと出会った記憶がありません。
この映画に至っては、監督の妄想としか思えませんでした。
まず、老人は走りません。町のマラソン大会位でしか、走っている老人を見たことがありません。それに、認知症とは、愛する人のことさえ忘れてしまう、哀しい病気のことではないでしょうか。
認知症の人が、亡くなった妻のことを忘れられないって、矛盾してませんか。
他のことはすべて忘れても、妻のことだけは忘れないという、それほど強く一人の女性を愛していた老人なんだという、強引な設定なんでしょうか。だとすれば、やはり若い女性監督の、こうあって欲しいという、妄想ですね。健康な男の人だって、妻のこと忘れて毎晩飲み歩いてるんだから(だ、誰のことだ?)。
リアリズムっぽく撮っていながら、雨に濡れた木に火をつけたりと、リアリティの欠片もありません。墓参途中で深い森に迷い込むって、妻の墓はどうしてそんな不便なところにあるんでしょう。
そもそも何の説明もないものだから、今、何が行われているのか、さっぱりわからないんです。こんな不親切な作りでいいんでしょうか。
監督は寓話のつもりなんでしょうが、監督の想いだけが、頭でっかちに膨らんで、僕にはとても付いていけませんでした。
4人がこのレビューに共感したと評価しています。
※ユーザー登録すると、レビューを評価できるようになります。
返信を投稿
Copyright©2008 USEN GROUP All Rights Reserved.







