スウィーニー・トッド フリート街の悪魔の理髪師 (2007) »レビュー

まさしく悪魔

70点 2008/02/09 by リジュ

スウィーニー・トッド フリート街の悪魔の理髪師

 今年初めての映画だった。かなり残酷でした。目の覆いたくなるほどになるシーンが多々あった。しかし、見終わった後に気分の悪さは不思議となく、むしろこの映画に込められたメッセージを深く考えてしまった。
 スウィーニー・トッドは自分の愛する家族を奪われ、その復讐を果たすべく、容赦なく罪のない者たちを殺していく。その様子はまさに悪魔そのものだと思った。彼が、彼自身の中にいる悪魔によって蝕まれていくのだ。
 この映画で面白かったのは映像である。現在のシーンでは白黒のような、色のない世界で、過去や未来のシーンでは色鮮やかな、色のある世界になる。この対比が、悪魔が悪行を重ねるフリート街の暗黒さを際立たせていたと思う。ティム・バートン監督が作る映画の特徴なのではないだろうか。
 この映画のメッセージは、自分はこう解釈した。「策する者は、策にはまる」ということだ。どんなに恨んだり憎んだりした相手がいても、決して復讐なんてことをしてはいけない。そのような事をすれば、その行為がまたある結果を生んでしまう。その原因と結果の繰り返しが、自分自身を悪の道へと陥れていく。スウィーニー・トッドはまさにそのようになっていったのではないか。そして、愛する者までも・・・・。辛い過去を水に流して、生きていくことも必要だろう。現代の世界を象徴しているような映画ではないかと思った。 

 

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