TAXi4 (2007) »レビュー

今回はコメディー重視!!それでも面白い!!

70点 2007/10/07 by 佐々木貴之

TAXi4

フランス国民の三人に一人が観たというコメディー系カー・アクション『TAXi』シリーズの第四弾。

レーシング仕様にチューンナップされたプジョー407をぶっ飛ばすタクシー・ドライバーのダニエル(サミー・ナセリ)とマヌケな刑事のエミリアン(フレデリック・ディファンタール)がヨーロッパ中から指名手配されている凶悪犯とその一味を追ってモナコに辿り着く。

本作は肝心のカー・アクションがかなり控えめであり、その分コメディーにウェイトを置いている。簡単に言えば、アクションはパワーアップし、笑いはパワーアップしているのだ。笑いに関しては、おバカさを強調した感じが強くて結構笑えるのでそれだけでも十分に楽しむことができる。バカ署長のジベール(ベルナール・ファルシー)がこの部分で大いに活躍している。主役のダニエルら個性的なキャラクターを喰ってしまい、本来のカー・チェイスよりも彼の活躍が見所となってしまった。迫力のあるカー・チェイスさえしっかりと描くことが出来ていればもっと出来栄えは良かったはずだ。そう思えてしまうことが少々残念だ。

ラストの壮絶な銃撃戦がアクション作品としての最大の見せ場となり、その魅力と面白さが最大に発揮される。この見応えのある銃撃戦でもジベールが活躍する。ひょんなことでシャブ中になり、テンションを上げすぎてマシンガンを乱射し、バズーカ砲までぶっ放してしまう。アクションも凄いが、ジベールのバカキャラクターぶりもヒートアップしてしまったのである。結局は、アクションも笑いに飲み込まれてしまったのだ。

前作『TAXi3』(02)では、シルヴェスター・スタローンとK-1ファイターのシリル・アビディがカメオ出演という形で顔を見せて驚かせたが、今回は“フランスの怪物”と称される国民的サッカー選手のジブリル・シセがマルセイユに移籍する選手役で出演している。ダニエルとエミリアンとの絡みも見所の一つであり、特にサッカーファンにとっては嬉しく思えるだろう。

このシリーズは今後も続編が製作されると思うが、次回作ではコメディー・テイストは本作の調子で描き、肝心のカー・アクションを強化すると同時にド派手な銃撃戦や爆破シーンも取り入れてシリーズ中もっともハードな作品に仕上がることを期待したい。本作も一ファンとして十分に楽しむことが出来たが、アクションに期待していたファンにとっては物足りなさを感じるだろう。

 

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